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「指図されるのが嫌なんだよ」病床の夫を一生懸命支えてきた妻に放たれた言葉。30年の愛が冷え切る瞬間

夫の理不尽な言動で、妻がイライラや不安を募らせることは少なくありません。それでも話し合って前を向くことができるならいいのですが…。今回は、夫の言動をきっかけに、夫に対する気持ちが驚くほど変化してしまった3人のエピソードをお届けします。

 

何て言った…?

偉そうな夫

 

夫の持病が悪化してから、夫の世話をする機会がぐんと増えました。もちろん大変ではありましたが、それ以上に「助けになりたい」という気持ちのほうが強くて、毎日を一生懸命に過ごしていました。

 

そんなある日のことです。夫がふとした拍子に、こう言ったのです。

 

「あれしろ、これしろって、偉そうに指図されるのが嫌なんだよ。ちょっと検査結果がよかったくらいで『私のおかげ』って言われると、まるで天下でも取ったみたいな顔してさ。正直うんざりするんだよね」

 

その瞬間、自分でも驚くほど心がスーッと冷めていきました。まるで愛情が一瞬で消えてしまったような感覚で、心の中で何かがボキボキと折れていくのを感じました。

 

結婚して30年以上、これまで私たちは仲の良い夫婦だと思っていました。でも、もしかしたらそう思っていたのは私だけだったのかもしれません。

 

◇◇◇◇◇

それ以来、夫の世話は「仕事」として割り切るようにしています。これまでのような愛情を込めてのお世話はもうできそうにありません。夫の世話は、事務的に淡々と……。それが今の私にできる精一杯の距離の取り方です。

 

著者:宇都宮たか子/50代女性・主婦

 

遊びの延長のようなものなのに

割れたガラス

 

息子が4歳のときのことです。ある日、家の中で「お父さんの顔に軽くビンタをする」という遊びを、たった一度だけしたことがありました。もちろん本気のビンタではなく、幼い子どもが楽しそうにやる“遊び”の延長のようなもので、遠くから見ていても痛そうには見えないものでした。

 

息子はニコニコしながら、ジャンプして「えい!」と声を上げながら、ペチペチと軽く夫の頬をたたいていました。すると突然、夫が息子の頬を平手打ちにしたのです。

 

あまりの出来事に、息子は驚いて大泣きしました。私はその瞬間、怒りで体が震えるほど動揺し、信じられない思いでいっぱいでした。

 

「子どもに手をあげるなんて、最低だよ」と私が言うと、夫は「俺もやられてたじゃん」と返してきました。でも、その強さのレベルも意味合いもまるで違います。そもそも子どもに対して、ダメなことは言葉で伝えるべきだと思いました。

 

その日までは、夫のことをそれなりに信頼していたし好きだった部分もたしかにありました。でも、この出来事をきっかけに、心の中で何かが決定的に変わってしまいました。

 

「やっぱり私にとって一番大切なのは息子なんだ」と、改めて実感しました。そして、人はこんなにも一瞬で誰かを軽蔑できるんだということも知りました。

 

▼児童相談所全国共通ダイヤル

育児や子育てに悩んだときなどの相談窓口です。全国共通ダイヤル「189」に電話をかけると、発信した電話の市内局番等から当該地域を特定し、管轄する児童相談所に電話が転送されます。子どもが虐待されているかもと思ったとき、自分の子育てがつらくて子どもにあたってしまうときなどに、専門家に相談することができます。

電話番号:189(いちはやく)

 

◇◇◇◇◇

今回の出来事は、私の中にあった「家族」というかたちを大きく揺るがしました。夫はたしかに家族であり、生活を共にしてきたパートナーです。でも、心のどこかで「血のつながりがない他人なんだ」と冷静に距離を感じてしまったのも事実です。それと同時に、「私にとって一番大切なのは息子」だという思いを、はっきりと再確認するきっかけにもなりました。子どもを守れるのは母親である私しかいないという強い覚悟が生まれ、今ではその思いが私の支えにもなっています。

 

著者:内藤めぐ/30代女性・パート

 

 

夫の声の大きさを注意したら…

出ていく夫

 

当時アパート暮らしということもあり、周囲への配慮が必要だと思って声の大きい夫に注意した私。ところがそのひと言で夫の機嫌が一変。「出ていく!」と怒ってドアを勢いよく閉め、どこかへ行ってしまいました。

 

でも、外はまだ冷え込む季節。結局5分もたたないうちに、何事もなかったかのように寝室へ戻ってきました。怒りの感情をそのままぶつける姿には、正直なところあきれてしまいました。声を荒げるだけでなく、私を威圧するような態度まで見せた夫に対して、悲しさや虚しさを感じたのも事実です。

 

後日、私はあのときのことを話題に出しました。「あのとき、どうしたかったの?」と問いかけた私に、夫は言葉をにごしたまま。私は思わず、「中途半端な行動を取るくらいなら、最初からそんな態度を取らないで」と、静かに伝えました。

 

◇◇◇◇◇

長年一緒にいて、私が感情的に騒ぎ立てるタイプでないことくらい、わかっていると思っていたのですが……。その日以来、心のどこかに小さな距離ができたように感じます。それでも、「夫はこういう人」と割り切って、これからも連れ添っていこうと思っています。

 

著者:佐々木由美/50代女性・主婦

 

まとめ

家族のために良かれと思って取った行動が、思いも寄らない言葉や態度で返されると、積み上げてきた信頼が一瞬で崩れてしまうことがあります。特に、看病や育児といった「相手を想う献身」が否定されたときの心の痛みは計り知れません。

 

もし夫の言動に「もう元には戻れない」と感じるほどの違和感を覚えたら、それは自分自身の価値観や、本当に守るべきもの(子どもや自分自身の平穏)を再確認するタイミングなのかもしれません。無理に以前のような愛情を持とうとせず、今の自分にとって無理のない「心の距離感」を見つけることが、自分自身をすり減らさないための大切な一歩となるのではないでしょうか。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※一部、AI生成画像を使用しています

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

 

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