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幼なじみ「彼は私を選んだの。1億円の豪邸に住むのは私♡」私「ローンは私だけどね」→略奪女に真実を突き付けた結果

夫の念願だった注文住宅を建てることになり、私たちの生活は順風満帆に見えました。しかし、地元に帰ってきた派手な幼なじみと再会した日から、私たち夫婦の間には静かな亀裂が広がっていきました。

エリートな夫と地味な私。周囲からすると一見不釣り合いな夫婦の間に生じた小さなズレは、やがて取り返しのつかない事態へと発展していったのです……。

私たちは新たな住まいを私の地元に構えることにしていました。そこで偶然出くわしたのが、私の幼なじみ。学校を卒業してすぐに東京に旅立った彼女ですが、久しぶりに地元へ帰ってきたというのです。

 

偶然の再会を喜んだのも束の間。昔から派手好きで自己主張の強い彼女の口から出る言葉は、地味で口数の少ない私を嘲笑うかのようなものばかり。

 

近況を聞かれて「最近結婚して、今度注文住宅を建てることになったんだ」と答えてしまったが最後、私は幼なじみの集中砲火を浴びることになってしまったのです……。当時の私は、地元で会社を経営していて、打ち合わせや出張が続く時期でした。見た目は地味でも、仕事の都合で平日は家にいる時間が短いことも多かったのです。

 

自分が優位でないと気が済まない幼なじみ

幼なじみとの再会から数日後――。

 

後で知ったことですが、夫はSNSで新居計画を匂わせる投稿をしていたうえ、共通の知人にも見栄を張って話していたようで、彼女はそこから私たちの家が高額な注文住宅であることや、夫の勤め先まで把握したようでした。

 

「あんたみたいな地味な女が、どうやってあんなエリートで高収入な旦那を捕まえたのよ?」「1億円の家なんて、あんたには不釣り合いじゃない?」

 

わざわざ電話をかけてきて、“忠告”と称して私にひどい言葉を浴びせかける彼女。彼女の目には、うちの夫が莫大な富を築き、私に贅沢な暮らしをさせている完璧な大黒柱のように映っているようでした。実際は共働きなのに……。

 

「夫とは、たまたま気が合っただけだよ」「土地代も含めてだから、そこまで大きな家じゃないよ?」

 

彼女の言葉には明らかに嫉妬と見下しの感情が混じっていましたが、私は曖昧に濁すだけに留めました。真っ向から反論したら、きっともっとひどいことを言われる。過去の経験から、私はただただ波風を立てないように気を配るだけでした。

 

その私の保身が彼女の言動を増長させ、夫を狂わせていくことになってしまうとは、そのときは思いもしなかったのです。

 

 

一方的な離婚宣告

それから数カ月後。無事に新居に住み始めることができ、これからも順風満帆な生活を送っていくのだろうと思っていた矢先のことです。

 

夫の帰りが不自然に遅くなることが増えました。さらに夫はスマートフォンの通知に異常なほど敏感になり始め、お風呂にもトイレにもスマートフォンを持っていくようになりました。私の違和感が膨らんでいったのは言うまでもありません。

 

そしてある夜、夫は唐突に私にこう言ったのです。

 

「お前と一緒にいると、なんか居場所がないんだよ」
「お前は何でも一人でできるだろ。俺がいなくても困らないじゃないか」

「……もう、別れてくれ」

 

私は涙を堪えながら、別れたくない気持ちを伝えました。しかし、夫は聞く耳を持ってくれませんでした。

 

「……浮気、してるの? もうほかに、いるの?」

 

そう聞くと、夫は目をそらしたまま小さくうなずき、私の幼なじみの名前を挙げたのです。

 

「彼女はちゃんと俺を頼ってくれるし、すごいって言ってくれる」
「お前といると、いつも俺のほうが足りないみたいで……しんどかった」

 

そんな言い訳をされても、浮気を容認できるはずがありません。私が家庭を支えるために、日々仕事や家事に奔走している間に、夫と幼なじみは密会を重ねていたのです。

 

「……ちょっと、時間をちょうだい」

 

そう言って、新居の自室へ引きこもった私。夫の目には、私への愛情なんて欠片も残っていませんでした。その晩は一睡もできませんでした。

 

 

 

その3日後――。

 

私は仕事で出張先に来ていました。無事に商談もまとまり、ホテルに戻って一息ついていると、幼なじみから唐突にメッセージが届いたのです。

 

「あんたの荷物はまとめておくから。帰ってきたらそれ持って、とっとと消えて」

 

そのメッセージには、新居の真新しいソファで、夫と密着してくつろぐ彼女の写真が添えられていました。

 

その写真と短い文章を見た瞬間、全身の血の気が一気に引いていきました。指先は氷のように冷たくなり、小刻みに震えていました。

 

信じていた家族に裏切られ、ようやく手に入れた私の居場所を奪われ――あまりの理不尽さと2人への生理的な嫌悪感で、私はベッドに崩れ落ち、ただ浅く荒い呼吸を繰り返すことしかできませんでした。

 

しばらくそうしていると、だんだんと頭がクリアになってきました。指先ももう震えてはいません。心の中には怒りでもなく、悲しみでもない、ただただ虚しさだけが残っていました。

 

身を起こしてベッドに腰かけ、私はこれから何をすべきかを考えました。そして、無心でスマートフォンを操作し、今までに幼なじみから送られてきた暴言や写真をスクリーンショットで撮影。念のため、クラウドにバックアップを保存しておきました。

 

続けて、知り合いの弁護士に電話して、相談の予約を取りつけました。あまりにも硬く無機質な私の声に、弁護士も驚いていたようです。

 

やることをすべて終えて、私はベッドに力なく横たわりました。今までの結婚生活はなんだったんだろう……と、また虚しさが心を占めてきましたが、「このままじゃ終われない」と自分に言い聞かせ、気持ちを奮い立たせました。

突きつけられた現実と決別

出張期間が終わるとすぐに、私は迷いなく新居へ向かいました。玄関を開ける前に、スマートフォンのボイスレコーダーを起動し、上着のポケットに忍ばせました。

 

リビングでわが物顔でくつろいでいた幼なじみは、私を見るなり勝ち誇ったような、底意地の悪い笑みを浮かべました。

 

彼女は私がショックで泣いてすがりつくとでも思っていたのでしょう。これ見よがしに腕を組み、私を鼻で笑いながら堂々と宣言しました。

 

「悪いけど、あんたの夫は私を選んだのよ」

「1億円の家に住むのは私! あんたの居場所なんてないから!」

「……ローン払ってるの、私だけど」

「え?」

 

 


彼女の顔から、文字通り表情が抜け落ちました。甲高い笑い声が途切れ、半開きの口から間抜けな空気が漏れるだけです。

 

「この家、私が買ったの。ローンは私の単独名義よ」

 

私が静かに告げると、彼女は理解できないというように、ひきつった顔で首を横に振りました。

 

私は彼女の目の前に、正真正銘の登記簿謄本と、ローン契約の名義がわかる書類を置きました。

 

「私、会社を経営しているの」
「この家は土地代込みで高額だった。だから審査の時点で、夫ひとりじゃ希望額に届かなかった」
「自己資金と返済計画を出して通せたのが私だったから、ローンも登記も私の単独名義」

「……もちろん、婚姻中に買った家だから、離婚になれば清算の話は別に出てくる。そこはわかってる」

「でも、“欲しい”って言うなら話は簡単。私の自己資金と、これまで私の収入から返してきた分を精算して、残りのローンを夫が自分名義で借り換えるだけ」

「彼は周りに『俺が建てた』って話していたみたいだけど、実際は見栄を張っていただけ」
「家のことも生活のことも、ほとんど私が回していたの」


彼女にとって私は格下の人間。その私がこの家を買えるくらいの高収入であること、そして略奪した男がただの見栄っ張りだったこと。彼女は「信じられない」と言ったきり、青ざめた顔で小刻みに震えるだけでした。

 

 

 

しばらくして帰宅した夫も、テーブルの上の書類を見てすべてを悟り、顔面蒼白になりました。しかし、夫は最後まで「俺の家だ!」「今さら家を手放すなんて……周りに何て言えばいいんだ!」と世間体ばかりを気にして食い下がるので、私は冷たく言い放ちました。


「いいわよ、どうしても家が欲しいなら譲る手続きには応じる。でも、残りのローンをあなたが引き受けるのが条件。金融機関の審査を通して、あなた自身の名義で借り換えをしてね」


その言葉に、夫は息を呑み、絶望で顔を醜く歪ませました。彼自身の収入でそれが不可能なことは、彼自身が一番よくわかっているはずです。

 

たしかに夫は良い大学を出て、地元では名の知れた企業に勤めていますが……実際はいろいろやらかして閑職に。給料が入ると、飲みや遊びで使ってしまうため、貯金だってほとんどないのです。

 

「今後の連絡は弁護士を通すから。近いうちに、どうするか決めておいてね」とだけ告げ、私はその場を後にしました。

 

その後――。

 

 

私は弁護士に依頼し、不貞行為に対する慰謝料の請求と、私の所有物件の明渡請求に関する内容証明郵便を送付しました。

 

元夫は諦めきれなかったのか、ローンの借り換え審査をしていたようです。当然ながら審査には通らず、2人は期限内に新居からの退去を余儀なくされました。私への慰謝料の支払いもあり、生活はかなり苦しくなったようです。現在は幼なじみの実家に身を寄せていると、弁護士を通じて聞いています。

 

2人の退去後、私はハウスクリーニングを依頼しました。清掃後に再び新居に足を踏み入れましたが……1人でここに住む気にはなれませんでした。立地も良く、ファミリーで住んでも十分な広さがあるので、賃貸に出そうと思っています。

 

弁護士を通して聞いた話ですが、元夫は私が経営者で、元夫より私の年収が高いことを不満に思っていたそうです。「もし、私が仕事を辞めていたら」「もし、私が夫より稼ぎが少なかったら」と思わないわけではありません。しかし、仕事を諦めていたら、私らしく生きることは難しかったと思います。

 

これからは、ますます会社を盛り立てつつ、より自分の好きなように生きていこうと思っています。

 

【取材時期:2026年1月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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