消えた高級肉!?
ある冬の日のこと。「今日はちょっと贅沢しよう」と奮発して、普段はなかなか手が出ない少し高価なすき焼き用の黒毛和牛をスーパーで購入しました。
値札を見た時は少し迷いましたが、「たまには家族へのご褒美も大事」と自分を納得させて帰宅。「今日の夜ごはんはすき焼きだよ!」と伝えると小学生の娘たちも大喜びしてくれ、私自身も夕食の時間がとても楽しみだったのです。
ところが夕方になり、いざ準備を始めようと冷蔵庫を開けたときのことです。買ってきたはずのお肉が、どこにも見つかりません。
冷蔵庫はもちろん、野菜室や冷凍庫、エコバッグの中まで何度も確認したのに見当たらず、焦ってレシートを見返すと、たしかに購入した記録は残っています。一瞬パニックになった私ですが、やがてはっと気がつきました。
思い返すと、帰宅後に台所を片づけながら、かさばるトレーを先に処分しようとして、お肉をビニール袋に移し替えたタイミングがありました。ちょうどそのとき子どもたちに呼ばれてバタバタしていて、もしかしたらビニール袋に入れたお肉まで生ごみ袋に入れてしまったのかもしれない……と思ったのです。決定的な瞬間を見たわけではないのですが、ほかに思い当たる節がなく、たぶんあのときだと思っています。
せっかくの奮発して買ったお肉が一瞬で消えてしまった現実に、どうしていいかわからなくなり、ショックでしばらくその場から動けませんでした。
結局、その日は急きょ、冷蔵庫にあった卵とウインナーを使った簡単なメニューに変更することに。申し訳ない気持ちで事情を話すと、子どもたちは一瞬がっかりした様子を見せたものの、すぐに「これもおいしいよ!」と笑顔で食べてくれ、夫も「いい勉強代になったね」とフォローしてくれました。家族のおかげで、落ち込んでいた気持ちがふっと軽くなるのを感じたのを覚えています。
当日はとても落ち込みましたが、いつまでもくよくよしてはいられないと思い、今では家族の笑い話にするようにしています。
あれ以来、少し奮発した食材を買った日は、冷蔵庫の目立つ場所に専用のスペースを作って置くようになりました。あのときのウインナーの味は一生忘れませんが、次は絶対、家族みんなで本物の黒毛和牛を笑いながらおなかいっぱい食べたいと思います。
著者:丸山亜美/30代女性/小学生の女の子2人の母です。趣味はドラマ鑑賞でカフェ巡りも好きです
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)
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