張り合ってくる幼なじみ
A男とは子どものころからの付き合い。家も近く、放課後は毎日のように一緒に遊んでいました。当時の彼は、僕にとっては兄弟のような存在でした。
しかし、成長するにつれて彼への不信感が募っていくように……。
たとえば、僕がテストで良い点を取るとA男は露骨に不機嫌になりました。僕に好きな人ができたときは、周囲に言いふらすことも。さらに、高校では僕が想いを寄せていた相手に先回りして告白され、大学では僕の交際相手にまで絡んできました。
A男が何か起こすたび「深く考えすぎだ」と自分に言い聞かせてきました。彼との長い関係を壊したくなかったからです。
社会人になってからは自然と距離を置くようになりましたが、完全に縁を切ることはありませんでした。
お前の妻を妊娠させた!
そんなある日の夜、A男から突然電話がかかってきました。
「お前の奥さん、妊娠させたわ」
A男はいきなりとんでもないことを言い出したのです。一体なんのことかわからず、僕は一瞬動揺してしまいました。しかし、僕は恋人はいるもののそもそも独身。そのため、A男に「僕、独身だけど?」と返すと……。彼は笑いながら「SNSに載ってたろ。結婚したって」と言いました。
詳しく聞くと、A男は僕と同じ名字、しかも下の名前の読みまで同じ男性のSNSアカウントを見つけ、その人物を僕だと思い込んでいた様子。年齢も近く、住んでいる地域も似ており、プロフィール写真も雰囲気が似ているのだそう。
そのアカウントには、結婚報告や夫婦写真が投稿されていたよう。A男はそれを完全に僕だと信じ込み、その“妻”に連絡を取ったと言っていて……。しかし、僕はSNSもやっていませんしそんなアカウントの存在も知りません。
「それ、僕じゃないよ」そう伝えると、電話の向こうにいるA男は黙り込みました。そして、一方的に電話を切られてしまいました。
幼なじみが広めた嘘
数日後、A男と共通の友人から連絡がきました。友人からは「大丈夫か? 奥さんの件…」と言われて……。どうやらA男は、僕に電話する前から友人たちに「あいつの嫁を妊娠させた」と話していたようなのです。
僕は事情を説明しないとと思い、A男を含め、友人で集まる場を設けました。
そこで改めて「まず、僕は独身。それからそのSNSアカウントは別人」
その場で実際にそのSNSを確認すると、プロフィールにははっきりと別の勤務先や経歴が書かれていました。名字と名前の読みが同じというだけで完全な別人です。
さらに妊娠の話について問い詰めると、A男は言葉を濁し始めました。どうやら彼が勘違いしていた人物の妻とは実際に関係があったわけでもなく、メッセージのやり取りを少ししただけ。A男はそれを大げさに話していたのでした。
白い目で見られるように
結局、A男は「勘違いだった」「話を盛りすぎた」と認めました。
A男は、僕に勝った気分になりたかったそう。昔からどこかで張り合っていて、結婚で先を越されたと思い込み、焦っていたとのことでした。それでもやっていいことと、悪いことがあります。
彼は、勘違いの上に嘘まで重ね、おまけに友人たちに嘘のうわさを広めました。
それ以来、A男は完全に周りから白い目で見られるようになって……。友人全員が今回の件を知っているわけではなかったため、最初のほうは友人の集まりにも呼ばれていましたが、次第にA男は集まりでも完全に浮いた存在に。
こうして結果的に彼は友人同士の集まりにも呼ばれなくなりました。その後、何度かA男から連絡がきましたが僕は彼と完全に距離を置くことを決意。彼と張り合うことにも疲れていたので、良いきっかけだと思ったのです。
長く付き合っていても、信頼がなければ友人とは呼べません。今回の騒動でそれをはっきり学びました。これからは、安心して笑い合える人との縁を大切にしていきます。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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