彼女のお母さんが私の勤務先を聞いた瞬間…
彼女のお父さんは外出中で、しばらくすれば帰宅するとのことだったため、私と彼女、彼女のお母さんの3人で話していました。最初は和やかな雰囲気だったのですが、私の勤め先を聞かれた途端、お母さんの声色が変わりました。
「聞いたこともない会社ね。何をしているところなのかしら?」
突然の問いに驚き、うまく答えられずにいると、お母さんは苛立った様子で、「うちの夫は◯◯(地元では有名な会社)の部長なのよ。あなたみたいな無名企業の貧乏人に、うちの娘は絶対に釣り合わないわ!」と一方的に見下してきました。
帰宅したお父さんの一礼で場の空気が一変!
さらに「悪いけど、今日の顔合わせが終わったら娘のことはきっぱり諦めてちょうだいね」と言い放ち、完全に私を追い返すつもりの様子でした。
気まずい空気が流れる中、彼女のお父さんが帰宅し、リビングへ入ってきました。そして、私の姿を見ると一瞬目を見開きましたが、すぐに表情を整え、静かに頭を下げました。
実は……私の勤める「無名企業」は、お父さんが勤めている会社の親会社でした。偶然その事実が分かった際、私は「本日はあくまで娘さんの恋人として伺いますので、どうか普段どおり接してください」とお願いしていました。ですが……。
「〇〇さん(私の名前)、本日は娘のためにお越しいただき、ありがとうございます。……まさか、このような形でお迎えすることになるとは思いませんでした」とへりくだるお父さんの姿に、リビングの空気は一変しました。
真実を知った彼女のお母さんが顔面蒼白に…
状況がまったく飲み込めていない彼女のお母さんは、「ちょっと、なんであなたがそんなに頭を下げているのよ?」と怪訝な表情で口を挟みました。
すると、お父さんは顔を真っ赤にして激怒しました。「バカモン! ◯◯さん(私の名前)の会社はうちの親会社だぞ! お前、まさか失礼な態度を取っていないだろうな!?」
「いえいえ、お母様には『大したことのない会社だ』とご指摘をいただきまして……」と私が少しだけ皮肉を込めて伝えると、お母さんは顔面蒼白になり、ぶるぶると震え始めました。
その後、お父さんから「お前の見栄っ張りな性格は昔から目に余る!」と厳しく叱責され、お母さんはこれまでの暴言を平謝り。すっかりおとなしくなりました。
結婚は無事に認められ、今では彼女と穏やかで幸せな家庭を築いています。
◇ ◇ ◇
今回のお母さんのように「有名かどうか」「大きい会社かどうか」という物差しで相手を測る姿勢は、ときに大きな失礼や誤解を生むことも。まずは相手をひとりの人として尊重し、言葉には思いやりを添えたいですね。
【取材時期:2026年2月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。