それでも私は、義姉が少しでも休めるようにと、おむつを替えたりミルクを飲ませたり、甥のお世話を手伝っていました。しかし、徐々に義姉からの要求はエスカレート……。そうこうしているうちに、私も妊娠9カ月を迎えました。
私だって大変なのに…
大きなおなかを抱える私に対し、義姉はいつも通り赤ちゃんのお世話を頼みます。でも正直なところ、体もつらくなってきたのでそんな余裕はなくなっていました。
それでも、義姉がくたくたに疲れているのなら……と、無理をして受け入れようとすると「今日はお母さんとランチに行くから」と言うので驚きです。私のことなどお構いなしに、義母と一緒に楽しそうに出かけていきました。
そんな私の様子に気づいた夫は「何かあった?」と声をかけてくれました。私がこれまでのことをすべて打ち明けると、夫は大激怒。それだけで少し気持ちが晴れました。
里帰りを決めたワケ
それから3日後。私と夫は里帰り出産の準備を進めていました。本当は里帰り出産の予定はありませんでしたが、夫と相談し、急きょ決めたのです。直前の健診で医師からも「無理をしないように」と言われたことが決め手となりました。
幸い、実家近くの産院が受け入れてくれることになり、里帰りの準備や荷造りも完璧! あとは義姉と義母に告げるだけです。
そんなタイミングで、義姉が甥を連れてやってきました。預ける気満々で甥を差し出してきた義姉でしたが、私が「もう預かることはできません」と伝えると、びっくりしています。
「私、これから里帰り出産なのでさようなら~」
義姉は「聞いていない!」「勝手に決めるなんて迷惑!」と騒ぎ始めました。
もう会うことはありません!
そこに義母が起きてきました。義姉からひと通り話を聞くと、義母はプンプン怒っています。
「あきれた嫁だこと……ありえないわ!!」
義母と義姉は「今日以降の予定が台無しじゃない!」「里帰りなんてする必要ないでしょ?」と文句ばかりです。
すると、奥の部屋で残りの荷物をまとめていた夫が玄関にやって来ました。てっきり仕事に行っていると思っていた2人は、夫の姿を見てキョトンとしています。
「話は全部聞いていたよ。出産目前の妊婦に毎日子守りを任せて遊び歩くってどういうこと?」
夫が義母と義姉を問い詰めると、2人はいろいろと言い訳を並べ始めます。でも、もう何を言われても私の気持ちは変わりません。
夫も「俺たち、里帰りが終わったら別の家で暮らすから! もちろん2人には引っ越し先を教えることもないし、これ以上俺たち家族に関わるのは控えてもらう」と告げたのでした。
産後、子育てが順調なのは…
その後、私は無事に女の子を出産。義母や義姉と離れて家族3人の生活をスタートさせました。甥のお世話をしていたおかげで、育児はとても順調です。
義姉はというと、出産以来、私に子育てを押し付けていたため不慣れなことも多いようで、今さら苦労している様子。
子育ては多くの人の手を借りて、家族や地域で協力し合うのが理想的ですが、それは信頼関係があってこそ。相手への思いやりを忘れて一方的に押し付けるのは、ただの甘えでしかありません。これからは夫と協力し、穏やかな家庭を築いていこうと思います。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。