「七回忌に来ないで」義母のひと言に凍りつき…
義母に呼び止められ、「来月、うちで法事があるのは知っているわよね?」と確認されました。義父の七回忌だと言われ、私は当然参加するものだと思っていました。ところが義母は、さらりとこう言ったのです。
「あなたは来なくていいからね。私はまだあなたのことを嫁と認めていないから」
耳を疑いました。理由を尋ねると、義母は「親戚が集まる行事には参加させられない」と言い放ちます。「あなたはわが家にふさわしくないの。うちは“名家”。あなたの実家は少しばかりお金持ちかもしれないけれど……ただの成金でしょ?」と続けました。
悔しさを飲み込みながらも、実家のことだけは黙っていられませんでした。父が立ち上げた会社が地元で知られる企業へと成長したこと、裕福になったのはここ20〜30年のことでも、私は両親と家を誇りに思っていることを、精一杯伝えました。
それでも義母は鼻で笑うだけでした。「大事なのは、あなたがどう思うかじゃない。世間がどう思うかよ。調子に乗らないで」私が黙り込むと、義母は追い打ちをかけるように「息子はどうしてこんな女と結婚したのかしら」と言ったのです。
義実家へ向かう車中で届いた1本の電話
それから半年後。夫とともに義実家へ向かっていたところ、義母から連絡が入りました。「到着したら、息子だけ下ろして。あなたはそのまま買い出しに行ってちょうだい。今ちょうど、息子の幼馴染が来ているのよ」
状況が飲み込めないまま、義母は楽しそうに幼馴染の話を続けます。幼稚園からの仲で、昔はいつも2人で遊んでいたこと。幼馴染は海外に行っていたけれど、最近日本に戻ってきたこと——。
そして、決定的なひと言を放ちました。「息子はずっと幼馴染に片思いしていたのよ。タイミングさえ合えば、彼女が嫁になっていたのにね」
私は、もう限界でした。
義母が勝手に進めていた“乗り換え計画”
その1週間後、義母は得意げに言いました。「幼馴染からお礼の品が届いたわ。結婚祝いも送ってくれたみたい。さすが気が利くわね」
せめてお礼を伝えたいと言うと、義母は「息子から直接電話させるわ。電話番号は息子に教えておいたから」と平然と告げました。会った際に、幼馴染の連絡先を“こっそり”聞き出していたというのです。
夫は既婚者だと伝えても、義母は笑うだけでした。「息子、鼻の下を伸ばして完全に惚れていたもの。幼馴染もうれしそうだったし、きっとまだ両想いなのよ。彼女が嫁ならよかったのに」と言い放ったのです。
「さっさと離婚して」義母が喜んだ数日後…
私は静かに告げました。「私と夫が離婚すれば、父の会社は夫の会社との取引をやめると思います。それでもよろしいのですか?」
義母は笑い、「まったく構わないわ。幼馴染のご実家のほうがお金持ちだし、そちらとつながったほうがいいもの。取引先を1つ失うくらい大したことない」と言い切りました。
私はその場で決断しました。「そこまでおっしゃるなら、幼馴染を嫁に迎えればいいのではありませんか。私は離婚します。どうぞお好きに」義母は一瞬驚いたものの、すぐに「好都合だわ! さっさと離婚してちょうだい!」と喜んでいました。
数日後、義実家は騒然としていました。夫が青ざめた顔で言ったのです。「振られた……。幼馴染には、結婚を約束している相手がいるらしい」
幼馴染は夫に対し、「異性として意識したことは一度もない」とはっきり伝えたそうです。さらに、義母と夫の“乗り換え前提”の態度に強い嫌悪感を抱き、「二度と連絡しないで」と告げたといいます。
「戻ってきていいわよ」義母の手のひら返し
それから間もなく、義母から連絡がありました。「少し行き違いがあったみたいで……。だから、戻ってきていいわよ」
私は思わず、「戻ってきてほしいのなら、お願いする立場ではありませんか」と返しました。すると、義母は言葉に詰まり……。
さらに私は、夫の会社の経営が危ういことを父から聞いて知っていたと伝えました。金銭的な不安もありましたが、それ以上に、これ以上この家族との関係を続けることはできないと感じていました。だからこそ、迷わず離婚を選んだのです。
最後に義母は、震える声で「お願い……戻ってきて」と言いました。しかし私は首を横に振りました。今さら謝られても、両親を侮辱された怒りは消えません。復縁などありえない。戻ったところで、私に何のメリットもない——そう告げて、その場を後にしました。
それから間もなく、元夫の会社は倒産し、多額の負債を抱えたと聞きました。過去にとらわれることなく、これからは自分のための人生を歩んでいきたいと思います。
◇ ◇ ◇
家柄や世間体を理由に、誰かを見下すような言動は、たとえ家族であっても決して許されるものではありません。理不尽に傷つけられたときこそ、自分の尊厳を守る選択をしていきたいですね。
【取材時期:2026年2月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています