タイパがいいことが人生のすべて…?
ユウリさんの行動が気に入らないと、娘にユウリさんを下げるような発言をする夫。娘を巻き込むのはやめてほしいと思い、ユウリさんは夫に抗議するのですが……。
「何? これも反面教師ってやつだよ。レイナがユウリみたいに効率悪い人間にならないように」
夫の口からは、謝罪どころか信じられない言葉が飛び出しました……。
夫は、早く帰るとメッセージを送っていたのに、夕食の用意ができていなかったことが許せなかったようです。しかし、メッセージが送られていたのは、つい10分前のこと。ユウリさんは、気づくことができませんでした……。「気づかなかったのは悪いけど……」と前置きし、もうちょっと早く教えてほしかったと伝えると、夫は「行動が遅いユウリにはもっと早く言うべきだったね」と、揚げ足を取るような発言をします。
反論したところでどうせ聞いてくれないし伝わらないのなら、もう何も言わないほうがいい……。ユウリさんは、そんなことを思いながら「……ごめん」と小さくつぶやくのが精いっぱいでした。
夫はユウリさんの言葉に満足したのか、娘に向かって「レイナはタイパのいい生活を送るんだよ~」と笑顔で言ったのですが、娘から「パパはよく『タイパ』って言うけど、それ楽しいの?」と予想外の返しをされ、しどろもどろに……。











娘から「タイパ」について聞かれた夫は、戸惑いながらも「レイナのためなんだ」と答えます。ユウリさんは、さすがにそのままスルーできないと思い「ちょっとタカシ!」と割って入りますが、夫は持論を展開し続けています。
「行動が遅いと効率が悪くなる。だから人生損するんだ」
「レイナに人生損してほしくないだろ?」
夫は、タイパがいいことが人生のすべてと言わんばかり……。ユウリさんはその意見に納得がいかず、2人の間には険悪な空気が流れます。
すると、それを察したのか、娘が泣き出してしまいました。あわててなだめるユウリさんを横目に、夫は「いずれ大きくなったら、わかるよ」と得意げに言っています。
2人がいがみ合う姿を見て娘が泣いているというのに、そんなことを言えてしまう夫に対し、ユウリさんは不信感が募っていくのでした。
◇ ◇ ◇
たしかに、タイパがいいことで得をしたと思うこともあるかもしれませんが、人生はそれだけがすべてではないはずです。
いくら親が「いい」と思っていることでも、それが本当に子どもにとっても「いいこと」とは限りませんし、夫婦で考え方が違う場合は、子どもにどう教育していくべきか認識をすり合わせることが大切ですよね。
親の役目は、自分の考えを押しつけて「答えを出してあげること」ではなく、自分で一番いいものを選べるよう「選択肢を広げてあげること」なのかもしれません。
愛川なつみ
