夫の指摘はすべて「いい方へ導くアドバイス」
娘から「パパはよく『タイパ』って言うけど、それ楽しいの?」と聞かれた夫。戸惑いながらも「レイナのためなんだ」と娘の質問に答えます。相変わらず娘にまでタイパを要求する夫を見かねたユウリさんは「ちょっとタカシ!」と割って入りますが、夫は持論の展開を止めず……。
「行動が遅いと効率が悪くなる。だから人生損するんだ」
「レイナに人生損してほしくないだろ?」
夫は、まるでタイパがいいことが人生のすべてと言わんばかり……。ユウリさんはその意見に同意できず、2人の間には険悪な空気が流れます。すると、それを察したのか、娘が泣き出してしまいました。あわててなだめるユウリさんを横目に、夫は「いずれ大きくなったら、わかるよ」と得意げに言うだけ。
2人がいがみ合う姿を見て娘が泣いているというのに、そんなことを言えてしまう夫に対し、ユウリさんは不信感が募っていました。










「もっとレイナや私にも寄り添って考えてくれたっていいじゃん……」
ユウリさんが涙ながらに夫に訴えると、夫は「寄り添って考えてるだろ!」と語気を強めました。
「悪いところを指摘して、いい方へ導いてやってるのに! なんでわかってくれないんだよ……」
夫の言葉を聞いて、ユウリさんは頭の中で考えを巡らせていました。
夫はいつも自分勝手に思いをぶつけてくるだけ……。それのどこが「いい方へ導いている」といえるんだろう……? 夫の過去の発言を思い返してみても、とてもそんな風には思えません。
「ママぁ……」
自分を呼ぶ声に、ユウリさんは我に返りました。娘を見ると、目に涙を浮かべて不安そうな表情です。「パパとママ、ちょっとけんかしただけだから」と言い聞かせていると、夫は不機嫌そうに「あーもう気分悪い!」と言い、その場を去ってしまいました。
「パパこわかったね……」
ユウリさんは、夫の姿を見て今にも泣きそうになっている娘を抱きしめ「……ごめんね。明日になったら仲直りするから」と言うのが精いっぱいでした。
◇ ◇ ◇
近くで見ている子どもからすれば、パパとママが言い合っている姿は怖くて不安になってしまうと思います。子どもの前ではけんかをしないようにするのがベターではありますが、今回のように突発的に起きてしまうと、そうもいきませんよね。
もし子どもの前でけんかをしてしまったら、できるだけ子どもの前でしっかり仲直りする姿を見せることが、せめてもの「できること」かもしれません。
子どもは、考え方や立ち居振る舞いなど、数多くのことを親から学んでいきます。特に幼いころは親の影響を受けやすいので、常に子どもに見られているという意識を持つことも、忘れないでいたいですね。
愛川なつみ