なんでこんな風になっちゃったんだろう…?
「もっとレイナや私にも寄り添って考えてくれたっていいじゃん……」
過度なタイパ重視を続ける夫に、ユウリさんが涙ながらに訴えると、「寄り添って考えてるだろ!」と語気を強める夫。
「悪いところを指摘して、いい方へ導いてやってるのに! なんでわかってくれないんだよ……」
夫の言葉に、ユウリさんは頭の中で考えを巡らせていました。
夫はいつも自分勝手に思いをぶつけてくるだけ……。それのどこが「いい方へ導いている」と言えるんだろう……? 夫の過去の発言を思い返してみても、ユウリさんはとても「導いてくれている」とは思えませんでした。
「ママぁ……」
自分を呼ぶ声に、我に返ったユウリさんが娘を見ると、目に涙を浮かべて不安そうな表情を浮かべています。
「パパとママ、ちょっとけんかしただけだから」
そう言い聞かせていると、夫は不機嫌そうに「あーもう気分悪い!」と言い、その場を去ってしまいました。
「パパこわかったね……」
娘の言葉に、ユウリさんは「……ごめんね。明日になったら仲直りするから」と答えるのが精いっぱいでした。












翌朝。
「おい! これ!」
朝から夫の怒号が響きます。アイロンをかけ忘れていたYシャツを見て、夫が激怒していました。「アイロンかける時間もないほど忙しいのか?」と夫に責められ、ユウリさんは返す言葉が見つかりません……。すると、夫の怒りはさらにヒートアップ。
「ほんっとうに、いつまでたってもだめだな」
苛立つ夫を見て、ユウリさんは『そんなに時間の使い方が上手って言うなら、何もかも自分でしたらよくない……?』と心の中でつぶやいていました。
ちょうどそのとき「パパと仲直りした?」と、眠い目をこすりながら、娘がやってきたのですが……。ユウリさんが答える前に「ママのせいでできてないよ」と夫が冷たく言い放ちます。信じられない夫の対応に怒りが湧いてくるのと同時に、昔はこんなことなかったのに、なんでこんな風になっちゃったんだろう? と疑問を抱いたユウリさん。
もしかして、義母ならなにかわかるかも……? と考えたのでした。
◇ ◇ ◇
疲れていたら、家事をなにか忘れてしまうこともありますよね。それに、前日は夫のせいでけんかになっていたのに、そのことは棚に上げて一方的に頭ごなしに怒るのは、けんかが長引く原因になってしまうのではないでしょうか。
家事を相手に任せているのであれば、文句を言わず感謝を伝えてほしいですね。結果の質を見るのではなく、家事をしてくれたということに対して感謝を伝えると、お互い気持ちよく過ごせるのではないでしょうか。「してもらって当たり前」と思わず、常にお互いに感謝の気持ちを持つことを、忘れないでいたいですね。
愛川なつみ