ある日、すいちゃんに無理やりついて帰ってきたレオくん。ようさんが玄関先で待たせた隙に姿を消し、担任の谷本先生やようさんが探し回る騒ぎになりました。
ところがレオくんは翌日も勝手に家に上がり込み、すいちゃんの本を無理やり取るなど乱暴します。注意しても反発するため、ようさんは「もう二度とうちに来ないで」と告げました。
しかし後日、すいちゃんがひとりで留守番の日にレオくんが再訪。
ようさんはレオくんの母親の帰りを待ち、直接話をしましたが、口論になるだけで、母親は「かえれ!」とようさんを拒絶。
それ以降、少しずつレオくんの行動に変化が見え、乱暴な行動がおさまっていきます。ようさんもまた、以前のような嫌悪感を抱くことはなくなり、接する時間が増えるごとにレオくんを「かわいい」と思えるようになりました。
しばらくして、学校でレオくんの母親と再会したようさん。レオくんの母親は「レオから話聞いてる」とお菓子をようさんに差し出し、不器用なりに感謝を伝えたのでした。
新しい日々









3年生になり、すいちゃんとレオくんは別々のクラスになりました。
レオくんは昼休みに遊ぶ友だちができ、以前とは見違えるほど楽しそうに過ごしている様子です。
すいちゃんもようさんも、今ではレオくんのことがすっかり好きになっていたのでした。
▼レオくんは、これまで物事の善し悪しを教わる機会が少なかったことで周囲とうまく関われず、乱暴な行動からトラブルを招いてしまっていました。しかし、大人が根気よく向き合い、丁寧に関わり続けることで、少しずつ信頼関係が生まれ、成長へとつながりました。
ようさんやすいちゃんと過ごす時間の中で、レオくんの行動は少しずつ変化し、やがて学校でも友だちと楽しそうに過ごせるようになりました。かつては「嫌い」と感じていた存在が、いつの間にか大切に思える相手へと変わっていったのです。
子育てには、同じことを何度も伝えながら見守る忍耐が求められる場面も少なくありません。それでも、子どもたちの小さな変化や成長は、大人に大きな喜びをもたらしてくれるもの。わが子に限らず、子どもたちの可能性を信じ、温かく寄り添える大人でありたい――そんな思いを感じさせるエピソードでした。
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神谷もち