同級生の誘いで日本企業に就職
久しぶりに帰国した私は同窓会で、小学校で6年間同じクラスだったA子と再会しました。
高級ブランドで全身を固めたA子から「久しぶりぃ~! 私のことわかるぅ?」と顔を近づけられた瞬間、懐かしさよりも警戒心が湧き上がりました。案の定、A子は私を値踏みするように見つめ、「相変わらず地味だね〜」と鼻で笑ったのです。
彼女は社長令嬢として育ち、父親の会社が上場したことでプライドが肥大化。周囲への露骨なマウントは小学生時代よりも拍車が掛かっていました。
そんなA子が突然、「なになに? 今、求職中? なら、パパの会社で働いてみない?」と私を勧誘してきたのです。
「まあ、ひとつの場所に落ち着けないでこの歳まできちゃった人が、長続きするとは思えないけどね」。
嫌みったらしい態度にムッとしましたが、未知の環境に飛び込む好奇心と、自分の力を試したい気持ちから、私はあえてその提案を受け入れました。
充実した仕事と素敵な出会い
こうして私は、日本で最初の就職先として、A子の父が社長を務める会社で働くことに。
入社後は、海外で培った経験を生かして業務に取り組みました。成果を出すことで同僚たちから信頼を得ていき、うれしいことに業績も向上。そんな充実した日々の中、取引先の大手広告代理店の担当者であるB男に出会ったのです。
彼は私の経験を興味深く聞き、「俺も昔、海外で挑戦したくてさ。根性が足りなくて挫折しちゃったけど。君は本当にすごいな!」と手放しで褒めてくれました。その素直さに惹かれ、交際をスタート。
交際は順調に進み、ついに彼からプロポーズが! 私は結婚後の生活を想像し、日本に拠点を置く人生も悪くないと考えるようになりました。
イヤな予感が…
数カ月後、わが社で盛大な創業記念パーティーが開かれました。B男に同行してもらい、同僚にB男を婚約者として紹介していたときです。社長家族もゲストとして参加していたのですが、A子が「あっイケメンがいる! どなたですか? 超好み〜!」と目を輝かせて強引に割り込んできたのです。
A子がB男に絡みついた瞬間、不安が胸をよぎりました。それでも私は、彼との幸せな未来を信じて疑わなかったのです。
ところが、パーティー以降、B男の態度は明らかに変わりました。連絡は減り、デートはドタキャン。会っても上の空で、外食のたびに「財布を忘れた」と言い、私に支払いを任せるようになりました。
私は不安を抱えながらも、波風を立てるのが怖くて見て見ぬふりをしていました。そんなとき、彼の友人から、「消費者金融から出てくるあいつを見たんだけど、大丈夫?」と衝撃的なリークが。B男に問い詰めるべく、何度も電話をかけて、やっとつながったと思ったら……。
「話がある。今度、指定するカフェに来て」と言われたのです。
転落の行き着く先
後日、指定されたカフェには、A子とB男が親しげに並んで座っていました。私が向かいの席に座ると、A子は「彼は私がもらうね。実はもう付き合ってるの」と勝ち誇り、B男も「俺、社長令嬢の彼女と結婚して、次期社長になろうと思うんだ」と浮かれ声で言い放ちました。
私は、怒りよりも予感が当たった驚きのほうが大きくて……。満面の笑みで「はい喜んで!」とだけ告げ、あ然とする2人を置いて店をあとにしました。
その後2人は結婚しましたが、夫婦生活はすぐに崩壊したようです。というのも、実は先日、B男の友人から「あいつ昔からギャンブル依存でかなりの借金があるよ」と聞いていたのです。結婚後、B男に丸め込まれたA子は書類にサインし、連帯保証人になってしまったそう。怒りと恐怖で取り乱したA子は、あろうことか私のもとに押しかけてきて……。返済を手伝ってほしいと頼まれましたが、もちろん断りました。
結婚から数カ月後、2人は返済のことで毎日のように揉め、責任をなすりつけ合った末に離婚したそうです。
一方の私は、A子の父親の会社をスッパリ辞め、ついに自分の会社を設立! これまでに知り合った優秀な人たちが仲間になり、今は再び海外を飛び回りながら楽しく仕事をしています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!