寝る直前に義母から電話「今から車で来て」
そんなある夜、寝る準備をしていた私のスマホが鳴りました。義母は「ごめんなさい、お願いがあるの。今から車でうちに来てくれない?」と言います。
理由は「あなたの車に荷物を忘れた」「後部座席に赤い袋があるはずだから、今すぐ持って来て」というもの。
「明日の朝ではダメでしょうか」と伝えると、義母は強い口調で言い返してきました。「私が“今から来い”って言ってるんだから来なさいよ。逆らおうっていうの? 嫁のくせに」
結局、私は「わかりました……今から行きます」と答えるしかありませんでした。
送迎を押しつける義母に妊娠を伝えると…
さらに義母は畳みかけるように、「それと、明日の送り迎えもお願い。11時には家を出たいから」と追加の依頼までしてきました。ここ最近、こうした送迎は毎日のように続いています。
思い切って「頻度が多すぎませんか」と伝えると、義母は笑うように「どうせ暇でしょ? 車くらいパパっと出してよ」と言ってきました。私にも予定があることや、ガソリン代が高騰していることを伝えても、「その分、息子が稼いでくれているでしょ。単身赴任までして」と一蹴されてしまいます。
翌日、義母の家まで迎えに行くと、私の顔を見るなり「マスクしてるけど……風邪をひいてるの? 移さないでよ」と言われました。
そこで私は、「実は妊娠しているんです」と伝えました。そろそろ隠しきれなくなるという思いと、妊娠中なので少し配慮してほしいという気持ちもあったからです。しかし義母は、喜ぶどころか、冷たい言葉を重ねてきたのです。
「私をアテにしないでよ。赤ん坊の世話なんて絶対手伝わない」
臨月の私に送迎を要求する義母…断ると
おなかが大きくなっても、義母の“送迎依頼”はなくなりませんでした。そして3カ月後。おなかが大きくなり、もうすぐ臨月というころ――義母から「ショッピングモールまで迎えに来て」と連絡が入りました。布団を衝動買いして、大きな荷物を抱えているというのです。
私は勇気を出して断りました。おなかが張りやすく、怖くて運転を自粛したい、と正直に伝えると、義母の声が一気に荒くなりました。「妊娠してても運転くらいできるでしょ! 言い訳はいいから早く来て」
バスやタクシーを提案しても、「タクシーなんていくらかかると思ってるの」と跳ね返されます。そして、言葉はさらに残酷になっていきました。
「役に立たない嫁ね」「そんなことで心配してるようじゃ母親失格」そして夫のことまで持ち出して、「単身赴任したのも、あなたと距離を置きたかったからなんじゃないの?」とまで言われた瞬間、私の中で何かが切れました。
おなかの子を守るため…私が選んだ決断
義母は怒りながら、「迎えに来ないなら車を壊してやる」と脅してきました。その瞬間、私は決心しました。このままでは、私もおなかの子どもも守れない――。「その場所でずっと待っててください」
私は荷物をまとめ、新幹線に乗り、単身赴任中の夫のもとへ向かうことにしました。夫に事情を話すと、すぐに引っ越しの準備を進めてくれ、夫婦で暮らせる部屋も見つかりました。こうして私は、義母から物理的に距離を置くことができたのです。
義母は相変わらず外出を続け、しばらくはタクシーを使っていたそうです。しかし出費が増え、ついには貯金を切り崩す状況に。見かねた夫が義母のもとへ行き、通帳を管理することになりました。「このままでは縁を切る」と伝えたことで、義母もようやく落ち着いたようです。
一方、私は無事に元気な女の子を出産しました。育児には不安もありますが、夫がそばにいてくれるおかげで、以前よりずっと穏やかな毎日を過ごせています。
義母の言いなりだった日々はつらいものでした。けれど、子どもを守りたいという思いが、私を少し強くしてくれたのだと思います。
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妊娠中は体調の変化も大きく、無理を重ねることで心や体に大きな負担がかかってしまうこともあります。今回のように、自分やおなかの赤ちゃんを守るために、思い切って環境を変えたり距離を取ったりすることも、無理をしないための方法のひとつ。自分と家族にとって安心できる環境を整えていきたいですね。
【取材時期:2026年3月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています