玄関から聞こえる不審な音の正体は…
しかし、ある雨の日のことです。玄関の外から「バサバサ」という音が聞こえてきたのです。「何の音だろう?」と不思議に思い、住戸カメラのモニターをオンにしてみました。すると、なんとそこには仏頂面をした例のご夫婦が、わざわざわが家のアルコーブ、つまりうちの玄関の前で傘をバサバサ振って水滴を飛ばしている姿が映っていたのです。驚きでしばらく言葉も出ませんでした。
ずっと夫や子どもに「傘の水滴をちゃんと落としてから帰ってきてね。濡れたままじゃ滑ったら危ないよ」と注意していたので、てっきり家族が原因でいつも玄関先が濡れているのだと思っていました。でも、まさかご近所の憧れのご夫婦が……。そのうえ、玄関のドアにまで水しぶきが飛んでいたのです。嫌われているのかなぁと考えたら、悲しい気持ちになりました。
その後、管理人さんに報告したところ、しばらくして「濡れて滑ったら危ないから」という理由で注意喚起のチラシを掲示してくれました。
ある日、その奥さんと立ち話をする機会があったので、何気なく「うち、いつもアルコーブがビチャビチャで、絶対うちの子がしてると思って注意してたんだけど、やってないって言うの。今度録画しようかしら〜」と冗談めかして伝えました。
それ以来、なぜかアルコーブが濡れることがなくなったのです。不思議なものです。やっぱり、素敵なご夫婦も気づいてくれたのかな……と思っています。
世の中には、思いもよらないことをする人もいるのだと、とにかく驚いた出来事でした。もしまたそういった人に出会っても、冷静に対処すれば波風を立てずに問題解決ができると今回のことで実感したので、今後もなるべく穏便に対処するよう心がけようと思います。
著者:佐々木 なつき/40代女性・主婦
中学3年生と小学1年生の歳の差姉妹を育てる母。元々フルタイムワーママでだったが、第2子妊娠と同時に健康上の問題で退職。最近は社会復帰に向けて自宅で勉強中。
作画:さくら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)