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赤ちゃん返りで大変!?2人目育児をラクに乗り切る方法【ラクに楽しく♪特集】

保育士の中田馨さんが2人目育児をラクに乗り切る方法を紹介しています。上の子との年齢差はいくつがいいか、上の子のサインの見つけ方、2人目生活をラクに乗り切る方法をまとめて解説!

 

赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 今回は、保育士の中田さんからメッセージです。

 

こんにちは、保育士の中田馨です。「もう一人子どもが欲しいな」と思うけど、実際にもう一人子育てをするのは少し不安。年齢差はいくつがいいの? 上の子が赤ちゃん返りしたらどうすればいい? など、分からないことだらけです。

 

今回は、2人目育児をラクに乗り切る方法を話します。

 

上の子との年齢差はいくつがいい?

「何歳離れているのがいい」という目安はありませんが、2~3歳差が育てやすいというイメージがあるように思います。実際に私の周りも、保育所の子どもたちも、2~3歳差が多いです。それぞれの年齢差の子育ての特徴です。


・1歳差の場合
1歳差は、2人ともまだまだ手がかかる状態。双子の育児に近いともいえますので、ママにはパワーが必要です。子ども同士が一緒に遊んでくれるようになると、ママにホッとする時間も増えます。一気に子育てが終わるので「あとがラクよ」なんて声もよく聞きます。

 

・2歳差の場合

まだまだママに甘えたい時期なので、赤ちゃん返りが起きる可能性があります。自己主張が強く大変なときもあるかも。上の子は、言葉で伝えることもできるようになりますが、まだまだママの言葉が全ては伝わりません。一緒に遊ぶようになるとママの時間もできます。


・3歳差の場合
上の子が言葉で理解しやすくなっているので「少し待っててね」ができるようになります。赤ちゃんが生まれてくる喜びを共有でき、赤ちゃんが生まれたらお手伝いもしてくれます。3学年差の場合、大学、高校、中学の入学の時期が重なるので出費が大変! とよくいわれています。


・4歳差以上の場合
上の子が自分でできることが増えてきているので、子育てがひと段落してから、また赤ちゃんが生まれる、と言った感じ。上の子のペースと赤ちゃんのペースが違うので、遊ぶときもどちらに合わせるかを考える場面が多く出てきます。ママのお手伝いもしてくれるので、とても助かります。

 

上の子の気持ちのサインを見逃さないで

2人目を出産したばかりの時期はどうしても赤ちゃんに付きっきりになり、上の子には「待ってて」ということが多くなりがちです。でも、上の子がサインを出していたらときには優先してあげてください。


・突然乱暴をする
赤ちゃんをかわいがっていたかと思うと、たたいたり、つねったり、噛んだり。ママがビックリすることをした場合は、「私を見て!」のサインです。たたいたりすることはもちろん注意が必要ですが、しかるだけでなく「なぜ、それをしてしまう気持ちになったか?」という上の子の気持ちを汲み取ってあげましょう。


・赤ちゃん返りをする
下の子が生まれたら上の子が赤ちゃん返りをしてしまうというのは、昔からよくいわれていることです。これも「ママ、私を見て!」のサインです。赤ちゃんにしているように私にもしてほしい! 私ももっと甘えたい! という気持ちの表れです。

 

そして意外にも、とてもお利口なときも要注意です。「お姉ちゃん(お兄ちゃん)になったんだから!」と頑張りすぎていることもあります。2人だけの時間をつくり、ギュッと抱きしめてあげるのも効果的ですよ。

 

2人目生活をラクに乗り切る方法

私が2人の育児をラクに乗り切ったときの方法です。できそうなことから実践してみましょう。


・あきらめる家事を選ぶ
家族のために必要な家事は何でしょうか。大きく分けて、食事・洗濯・掃除などでしょうか。その中からどれをあきらめられますか? 食事は、生きていくためにも大切なことなのであきらめられないことが多いです。私の場合、掃除をあきらめています。今でも、毎日はできないので、休みの日にまとめてやっています。

 

・家族や他人に頼る
子育てはママ一人でするものではありません。もし、2人の子育てでイライラしている場合は、子どもにとっても良くありません。パパやおじいちゃん、おばあちゃんにお願いしてママの時間をつくることも大切です。誰かが抱っこしてくれているだけでも本当に助かります。

 

パパの帰りが遅い、実家が遠いなどの環境で、家族に頼れないケースもあります。そんな場合は、ファミリーサポートや保育所の一時預かりを利用するなど、勇気をもって他人に頼ることも必要です。

 

50点満点を目指す育児

2人目が生まれると、これまでスムーズにできていたことができなくなります。家事の優先順位も大切ですが、育児の優先順位もつけてみましょう。

 

まず1番大切にするのは食事や睡眠など、子どもの命を守ること。でも、食事1つを考えても「離乳食は毎日手作りで」という思いを少しゆるやかにすることもできます。「この日は市販のベビーフードにしよう」「パパにも手伝ってもらおう」と切り替えてみましょう。

 

育児を100満点頑張ろうとするのではなく、50点満点を目標にするのです。そうするだけで「自分が頑張りすぎていた」と分かり、気持ちがラクになります。これから長く続く育児です。100点満点のスタートダッシュをしないようにしましょう!

 


これまでは自分一人が注目を集めていたのに、パパとママが大切にする存在がもう一人あらわれた上の子は、その環境の変化についていくのに必死です。赤ちゃんはかわいいけれど、上の子の場合はかまってほしい気持ちからかわいく思えないこともあるという気持ちを大切にしながら、2人目の育児をしてくださいね。
 

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    この記事の著者
    著者プロファイル

    保育士中田馨
    一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長

    0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!

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