懇親会での再会
ある日、業界の懇親会に参加することになりました。そこで、同僚から「社長の息子・Aがまた女性関係でトラブルを起こしそうだ」と不穏なことを聞きました。彼は、社長の息子という立場を利用して女性に声をかけることで社内でも噂になっている人物。実は、Aはかつて僕の婚約者を強引に誘い、結果的に僕から奪っていったのです。
今回の懇親会には同業他社で働く、僕の恋人であるBも参加していました。嫌な予感がして会場を見渡すと……。Aが熱心にBのことを口説いていました。Bは「お付き合いしている方がいるので」と断っていましたが、Aは引こうとしません。さらに、Bの恋人が僕であることを知るやいなや、僕に向かって「この女も貰っていくわ」と耳打ち。
それを聞いた僕は、「どうぞ、ご自由に」と言ってあえて笑顔で聞き流しました。同期が小声で「大丈夫?」と聞いてきましたが、僕は静かに頷きました。
思い切って反撃
数日後、Aは「新規プロジェクトの商談」という名目で、強引にBを呼び出しました。立場上、断り切れなかったBから事前に相談を受けていた僕は、彼女のサポート役として同席することを決意。
会議室に現れたAは僕がいることに驚いた様子でしたが、構わず「私と付き合えば、御社との取引も増やしますよ」と、Bに対して取引をちらつかせ、露骨に交際を迫っていました。
しかし、Bは落ち着いた様子で「本日はお仕事のお話だと伺って参りました。私情で判断はしませんよ」と、はっきりと拒絶しました。
すかさず僕も口を開き、「今の発言は記録させていただきました。肩書を振りかざして優遇をちらつかせるようなやり方は、今の時代にはそぐわないのではないでしょうか」と追及。僕たちは事前に話し合い、万が一不適切な発言があった場合には冷静に対処しようと決めていたのです。
ついにプロポーズ!
僕たちの指摘に対し、追い詰められたAは「そういうつもりじゃなかった」とうろたえ始めました。Bはそんな彼に対し、「御社の技術は素晴らしいと思っていますし、今後もお取引は続けたいと考えていますが、それ以上のご期待に沿うことはできません」と、ビジネスと私情をきっぱりと切り分けて宣言しました。
権力に屈することなく、自分の意思をはっきりと貫く彼女の凛とした姿を見て、僕は胸が熱くなりました。Aはぐうの音も出ない様子で、その日の商談は終了となりました。
それから数日後、僕は彼女に「以前裏切られてから、人を信じるのが怖かったけれど、あなたなら信じられます。これからも隣にいてくれませんか」と、勇気を出してプロポーズ。彼女は目を潤ませながら「はい、もちろんです」と答えてくれました。過去の苦い経験を乗り越え、彼女となら確かな信頼関係を築いていけると確信した出来事でした。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!