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「母さんと2人行く!」義母が新婚旅行に同行→私は留守番…「楽しんできて♡」あっさり受け入れたワケ

私は旅行会社で働く30歳の兼業主婦です。私の家族は旅行が大好き。それもあって、私も弟も旅行関係の仕事をしており、繁忙期は働き、閑散期に休みを取って旅行を楽しむ生活をしていました。そんな私は、お互いに土日祝が休みでないことで意気投合した同い年の夫と結婚しました。

そして、結婚から3カ月がたったころ、お互いにまとまった休みが取れる時期が合い、念願の新婚旅行を計画することになりました。

私は南国の水上コテージを希望していましたが、夫は「新婚旅行くらい男としてビシッと決めたいから、手配は任せてほしい」と強く主張しました。旅行会社に勤める私が手配したほうがスムーズだと思いましたが、珍しくやる気を出している夫の気持ちを尊重し、お任せすることにしました。

 

 

夫が手配した不審なサプライズ

数日後、夫は「フィリピンの自然豊かなローカルリゾートを予約した」と報告してきました。私の希望とは違いましたが、現地文化を味わえるリアルな体験が最近のトレンドだと熱弁する夫を見て、彼なりに考えてくれたのだと受け入れました。

 

しかし、その日を境に夫の様子に違和感を覚えるようになっていったのです。私に隠れてこそこそと電話をするようになり、現地のプランについて尋ねても「サプライズだから楽しみにしていて」とはぐらかすばかり。

 

旅行の詳しい日程やチケットの控えも一切見せてくれませんでした。一抹の不安を抱えながらも、「新婚旅行だから特別に気合を入れているのだろう」と自分を納得させ、旅行当日を迎えることになったのです。

 

出発当日、空港のチェックインカウンターで私は信じられない光景を目の当たりにしました。夫がスマホで提示した予約画面には、2枚のチケット。そして搭乗者名は夫と義母になっていたのです。あぜんとする私の背後から、スーツケースを押して着飾った義母が現れました。

 

義母は「私、海外に行ったことがないから楽しみだわ♡ 本当に親孝行な息子よね」と悪びれもせずに笑い、夫も「お前は旅行会社で働いてるし、いつでも行けるだろう? 嫁より母親を優先するのは当たり前だ。お前はお留守番だな! チケットは母さんと俺の2枚しかないから2人で行ってくるわ〜! 奮発して5つ星ホテルの◯◯リゾートを予約したんだよね♪」と……。

 

 

弟が提案した特別プラン

聞くと、最初は夫も普通に私との新婚旅行を計画していたようでしたが、義母に話したことで「自分を連れて行ってくれないなんて親不孝だ」と口を挟まれたのだとか。夫はもともと私を軽く見ていたこともあり、「どうせ仕事柄、いつでも行けるし」と自分に都合よく正当化して、新婚旅行計画がいつのまにか義母への親孝行旅行にすり替えたのでした。

 

多少の後ろめたさでも感じていたのか当日、それも空港のカウンターまで、私に内緒にしていた夫。義母と結託して、ずっと嘘をついていたのです。悲しみを通り越して完全に愛情が冷めきった私は、「わかった、楽しんできて」とだけ告げて2人を見送りました。

 

私はすぐさま、ツアーコーディネーターとして働いている弟に事情を連絡しました。あきれ果てた弟は、「俺、そこのホテルのお客さんよく案内してるわ! 俺がおすすめの観光プランをフロントで提案してもらえるよう連絡しとくわ!」と言ったのです。

 

数時間後、現地に到着した夫と義母は、夫が予約したリゾートホテルへ向かい親子水入らずの旅行がスタート。しかし、東南アジアをメインにコーディネートしている弟が、ホテルへ連絡を取り、翌日からの観光プランを提案してもらうようホテルスタッフに伝えたのです。

 

そうとは知らず、ホテルで優雅な朝食を楽しんだ夫と義母は、英語がからきしダメなこともあり、夫は内容を十分に確認しないまま、スタッフに勧められたプランに申し込み。意気揚々と観光へ出かけ……。

 

弟が提案したプランは、観光地とはほど遠い地元住民が暮らす街をただ散歩するだけ、衛生面がかなり不安な屋台でランチするというもの。さらに夜には、熱帯夜と大量の虫に悩まされ、泥まみれになりながらジャングルを探検する過酷なナイトツアーも。

 

異国の地で「過酷な現実」を突きつけられた2人は、滞在わずか2日で疲労困憊。ホテル以外は、思い描いていた優雅な旅行とはまったく違うハードな体験。弟が提案したツアーですっかり心が折れてしまった2人は、夫が事前に申し込んでいた一部のツアーもすべてキャンセル。キャンセルチャージを支払い、その日以降、ホテルに引きこもったそうです。

 

一方の私は、幸いにも夫とは別で荷物をパッキングし、それぞれのスーツケースにはそれぞれの荷物しか入れていなかったので、置いてきぼりを食らった空港のカウンターで、空席のあった近場の南国リゾート行きのチケットを手配。搭乗までの間にその場で、ホテルを手配し、ひとりでストレス発散旅行へ。翌日、美しいエメラルドグリーンの海を背景に、私は夫にテレビ電話をかけました。

 

画面越しに見る夫と義母は、そのときすでにゲッソリしており、「もう日本に帰りたい」と嘆いていました。私は「親孝行をたっぷり楽しんでね。それと、あなたとは離婚します」とだけ伝えて通話を切りました。

 

新婚旅行を台無しにした代償

帰国後、疲れ果てた夫に離婚届を突きつけました。話し合いを経て、離婚は無事に成立。夫は実家に戻り、義母と2人暮らしになりましたが、旅行での過酷な体験をお互いに「お前のせいだ」と責め合い、すっかり関係が冷え切ってしまったそうです。

 

その後、夫は義母の過干渉や嫌みに耐えきれなくなり家を飛び出し、義母はひとり寂しく暮らしていると風の噂で聞きました。

 

私は現在、仕事にますます情熱を注いでいます。自分がつらい経験をしたからこそ、お客様に心から癒やされる旅を提供したいと強く思えるようになりました。私自身もすっかりひとり旅の魅力に夢中になり、穏やかで充実した日々を送っています。

 

◇ ◇ ◇

 

新婚旅行という一生の思い出になるはずのイベントで、妻を裏切って義母を連れて行った夫。親孝行は立派なことですが、配偶者に嘘をつき、傷つける形で実行するものではありません。身勝手な裏切りに遭ったとしたら、その場で感情的にならず、冷静に状況を判断して自分の心を守るための毅然とした決断を下したいですね。

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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