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「そんなに入院する必要ある?産むだけなのに?」出産を軽視する夫→1カ月後、泣きついてきたワケは?

夫が転職を決めたとき、私は心から応援していました。前の職場では上司との関係に悩み、精神的に追い詰められて退職。しばらく無職の期間が続き、その間の生活費は私が支えていました。

それでも夫婦なのだから当然だと思っていたし、ようやく新しい職場が決まり、初出勤の日に「上司は厳しそうだけど、仕事への情熱がある人だと思う」と語る夫の表情は明るく、転職活動の苦労が報われたのだと安心したのです。

夫の変化に気付いたのは、転職から半年ほど経ったころでした。

 

私は妊娠初期で、つわりに悩まされる日々。それでも、体調が落ち着けば出産ギリギリまで働きたいと夫に伝えました。

 

返ってきたのは、耳を疑うような言葉でした。「つわりは病気じゃないんだから甘えるなよ。産まれるまでは、今まで通り稼いでもらわないと困る。そんな当たり前のこと相談してくるな」と、彼は平然と言い放ったのです。

 

体調が優れないときに横になることすら、夫には怠けているように映るらしいのです。驚いて理由を尋ねると、夫は悪びれもせずに、上司から「最近の女はすぐ手を抜くから夫がしっかり監督しろ」と言われたのだと説明しました。

変わっていく夫

以前の夫はこんな人ではありませんでした。転職前は家事に不慣れながらも協力しようとしていたし、私の仕事にも理解を示してくれていました。

 

それが、新しい上司と出会ってから別人のように変わってしまったのです。妻は部下のようなもの、この家のボスは自分だ、女は男より劣っている……。上司の受け売りとしか思えない言葉が、毎日のように飛び出すようになりました。


私が上司の思想に問題があるのではと指摘すると、夫は激昂し、上司がいかに優秀で信頼に足る人物かを熱弁しました。

 

私の不安は日に日に大きくなっていきます。いつしか家事はすべて私が担い、仕事も続けながらつわりに耐える毎日。それでも夫は、家事は女がやるべきだ、そんな簡単なこと男にやらせるなと言い放つばかりでした。

突きつけられた本性

妊娠後期、おなかの赤ちゃんが女の子だと判明した途端、夫の態度は目に見えて冷淡になりました。約束していた出産への立ち会いも「女なら別にいいわ。興味なくなった」と、信じられない理由で拒否したのです。

 

入院準備を進める私を見て、彼は鼻で笑いながら言いました。「そんなに入院する必要ある? 産むだけなのに大げさなんだよ」産後のダメージを必死に説明しても、彼は「女はすぐ楽したがるよな」と聞く耳を持ちませんでした。


その瞬間、「私、もう限界かも」という考えが頭をよぎります。


つわりのころから積み重なった理不尽や何度訴えても無視され続けた苦しみ、日に日にすり減らされていく心……もうこれ以上、この人と家庭を築いていくことはできません。私は退院後、そのまま実家に帰ることを夫に宣言しました。

 

夫は激昂し、務めの放棄だ、稼ぎは一切渡さない、すぐ後悔するぞ、と声を荒げましたが、もう怯む私ではありません。

 

「家事は女の仕事で、誰でもできる簡単なことなんでしょ? だったら自分ひとりで完璧にこなして。あなたなら1カ月もかからずに音を上げると思うけど」


夫は最後まで上司への信奉を口にし、自分は成功してみせる、後から後悔するだろうと息巻いていました。私はそれ以上何も言わず、電話を切りました。

 

崩れ始めた夫の生活

実家に戻って3カ月ほど経ったころ、夫から連絡がありました。表向きは私が後悔しているのではないかという体裁でしたが、本音は透けて見えていました。


義母から聞いた話によると、夫はひとりでは家事がまるでこなせず、義母に助けを求めたそうです。しかし義母はきっぱりと断り、自分の言葉に責任を持ちなさいと叱ったとのこと。

 

義両親も転職後の夫の変貌には心を痛めていたようで、昔から影響されやすい子だったが今回は度を越している、と嘆いていたそうです。


私は夫に問いかけました。上司について行って、出世したのか。給料は上がったのか。何かひとつでも恩恵があったのか——。

 

夫は言葉に詰まり、何も答えられませんでした。ついて行く人を間違えたのだと伝えても、夫はまだ目を覚まそうとはしませんでした。

あっという間の転落

それからわずか1カ月後、事態は急転します。あの上司が、複数の女性社員から訴えられたのです。女性蔑視的な言動や嫌がらせ、さらには部下の成果を不正に横取りしていた証拠が次々と提出され、会社として看過できない状況に発展しました。


そして夫自身も、上司の手足となって悪質な嫌がらせや業務妨害に加担していた事実が発覚します。弁解の余地はないと判断され、彼は会社を追われることになりました。

 

「命令されて仕方なくやったんだ!」と必死に弁解してきましたが、私に届く言葉はもうありませんでした。上司に従うと決めたのは自身の選択です。


職を失い、ようやく過ちに気付いたのか、夫は必死に謝罪と復縁を求めてきました。何でもする、一生言うことを聞く、娘にも偉そうにしない、と……。

 

しかし、それはかつて私に女は夫に従えと強要していた人間の口から出る言葉です。都合が悪くなった途端に態度を翻すその姿勢こそが、夫の本質だと私には映りました。


「あなたに求めることはひとつだけ。もう関わらないで」そう告げて、私は通話を終えました。

 

夫の末路

離婚の手続きを進め、私は娘とふたり、実家の近くで新しい生活を始めました。元夫はその後、被害を受けた女性社員への謝罪や、慰謝料の支払い対応に追われているようです。

 

義両親とも距離ができてしまったと聞いています。心酔していた上司も同様に会社を去り、家庭が崩壊したのだとか。

 

ついていく人を間違えた夫……。家族を傷つけた代償は、あまりに重いものとなりました。

 

◇ ◇ ◇

 

人は環境や周囲の影響で、驚くほど変わってしまうことがあります。しかしどんな影響を受けたとしても、自分の言動の責任は自分にあるもの。誰かに言われたから、という言い訳は、大切な人を傷つけた事実を消してはくれません。

 

人の言葉や主張を鵜呑みにすることなく、自分の頭で考えて行動したいですね。

 

 

【取材時期:2026年2月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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