お隣さんの訪問を居留守…30分後、モニターを確認すると
ある平日の午後、長男をやっとの思いで寝かしつけた直後に、玄関のチャイムが鳴りました。ビクッとして息を潜めていると、ドアの向こうから「お隣の〇〇ですー」という声が聞こえてきたのです。
正直に言うと、その方は普段から少しお話が長く、私は勝手に少し距離を置いていました。せっかく寝かしつけたのに、今出たらまた立ち話が長くなってしまうかもしれない。そう思い、「今は勘弁して」と居留守を使ったのです。
30分ほど経ってから、少し申し訳ない気持ちで録画機能付きの玄関モニターを確認してみました。
すると映像の中の彼女は、わが家の前に置いたままになっていたベビーカーが強風で倒れかけているのに気づき、わざわざ丁寧に元の位置へと戻してくれていたのです。さらに、ドア越しに「気づいてくれるといいけれど」と小さくつぶやきながら帰っていく姿まで残っていました。
その様子を見たとき、「お話が長いから」と避け、居留守まで使った自分がたまらなく恥ずかしくなりました。相手のさりげない親切心に気づけなかったことが、本当に申し訳なく感じ、翌日お会いした際、すぐにお礼をお伝えしました。
すると、「危ないと思っただけよ」と少し照れくさそうに笑ってくださったのです。それ以来、ただ挨拶を交わすだけでなく、子どもたちの様子も温かく気にかけてもらえる関係へと変わっていきました。
防犯のために付けたモニターでしたが、思わぬ形でお隣さんのやさしさに気づくきっかけになりました。今では、お隣さんとお会いするのが、以前より少し楽しみになっています。
著者:徳山日菜/30代女性/5歳の男の子と3歳の女の子を育てる母。平日は仕事、土日は家族と過ごします。
イラスト:きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年2月)