家から避難すると、夫から電話
自分の息子がユウリさんとレイナちゃんにひどいことをしていると知った義母は、このままではいけないと考え、義父に相談。現状を変えるには、ユウリさんとタカシさんは距離を置いた方がいいという結論に至りました。
しかし、タカシさんを義父母宅に連れてくると、結局家事は義父母がしてしまい、ユウリさんの存在のありがたみを理解させるのは難しい……。
義父母は考えた末に、ユウリさんへある提案をしました。
「ホテルに避難しましょう」
その提案を聞いたユウリさんは、予想外の大胆な提案に困惑。
「避難なんて家出みたいなことをしたら、夫になんて言われるか……」
「これで本当に離婚なんてことになったら……」
「娘をもっと巻き込むことになってしまうんじゃ……」
ユウリさんの頭の中には、さまざまな不安が次々と浮かんできました。そんな様子を察した義母は、このままではレイナちゃんに悪影響であること、思い詰めて泣くほどつらいのだから、我慢し続ける必要はないことを伝え、最後に「時には離れてみることも大事だと思う」と、言ってくれました。
その言葉を聞いたユウリさんは、「誰かにそう言ってほしかったのかもしれない」と
涙を流し、ホテルに避難することを決意したのでした。


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金曜日の夕方、保育園とパートのあとにレイナちゃんを連れてホテルへ。
週明けには保育園もパートもあるので、それまでには避難を切り上げて、夫と話し合って決着をつけなくては……と考えるユウリさん。
レイナちゃんはお気に入りのぬいぐるみと一緒でごきげんですが、ユウリさんには少し不安そうに見えてしまいました……。娘を巻き込んでしまって申し訳ない気持ちを抱えながら、レイナちゃんの前ではなるべく明るく振る舞います。
一方そのころ、仕事から帰った夫は家中が真っ暗なことに違和感を覚えました。やがてユウリさんたちがいないことに気づくと、イライラしながら電話。ユウリさんが電話に出ると、開口一番に「どこにいる! 早く俺の晩メシ作れ!」と命令するのでした。
◇ ◇ ◇
自分と子どもを守るために「距離を置く」という選択をするのは、とても勇気のいることですよね。それでも、環境を変えることでしか見えてこないものや、気づけないことがあるかもしれません。ユウリさんが義母の言葉に背中を押されて行動を起こしたことは、決して逃げではなく、前を向くための第一歩。
家族の形はさまざまですが、互いに支え合い、尊重し合える関係を築くことが、きっと何よりも大切ですよね。不満を押し付けたり、相手を軽んじる態度をとったりするのではなく、お互いを思いやる気持ちや感謝の心を大切にしていきたいですね。
愛川なつみ