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「私、認知症じゃないんだから!」今の状況でそう言えるのは、ある意味すごい #母の認知症介護日記 289

「母の認知症介護日記」第289話。アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

母・あーちゃんと一緒に、施設内の様子がまとめられた月報誌のようなものを見ていたとき、あーちゃんがお誕生日会のページに写ったおじいちゃんを見て「あっ! この人!」と反応しました。話を聞くと「この人、前に隣に座っていたら、膝に手を伸ばしてきて『触ってもいいですか?』って言ったのよ!」とのこと……。ちゃんと断って席を移動したようで、大きなトラブルにはならなかったものの、衝撃の告白にワフウフさん姉妹は驚きを隠せませんでした。

あーちゃんとお出かけをして、施設に戻ったワフウフさん。部屋がある階まで行くエレベーターを、他の利用者さんと一緒に待っていました。待ち時間は約5分だったのですが、その間にあーちゃんは同じことを9回も同じことを繰り返し言い、一緒にエレベーターを待っていたおじいちゃんは予告なくおならをして、おばあちゃんもなぜかワフウフさんの髪の毛のことを執拗に聞いてくるという、なんともカオスな時間となりました。施設のスタッフさんにとってはこれが日常なのかもしれないと思うと、頭が下がります……。

 

自信満々に「認知症ではない」と言い張る母

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

今まで、あーちゃんが話す内容について、妄想なのか作話なのかわからず、困惑することが多々ありました。しかし、最近ではなんとなく法則がわかってきたように思います。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

父が認知症専門の病院にやってきたことを、看護師さんが姉に話してくれた話を、自分の体験として語りかえているようです。

 

※たんたん:ワフウフさん姉妹の実父。あーちゃんの夫。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

最近、あーちゃんはこんな話をするようになったのですが……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

これは記憶の時系列がめちゃくちゃになっていたようで……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

相手の詳細を語りだしたとき、実在していた父の浮気相手の話だと気付いたのですが、もう15年も前の話です。そんなに前の話をなぜ今になって思い出したのかはわかりませんが、そんな話は忘れてしまったほうがいいのに……と、複雑な気持ちになりました。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

あーちゃんは、自分が認知症だと思っていません。先日、姉がケアマネさんと話していたとき、ケアプランに書かれていた「お風呂の声がけ」がされていないとわかり、姉が詳しく話を聞いたことがありました。

 

※服薬介護→服薬介助…高齢者や病気の方が安全に薬を飲めるように支援すること

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

姉がケアマネさんにあーちゃんの状態を確認すると……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

ケアマネさんはあーちゃんにも話を振ってくれたのですが……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

とにかく今の対応について知りたいと思い、ケアマネさんに尋ねると……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

横で聞いていたあーちゃんは「私、認知症じゃないんだから!」と言いました。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

今の状態で、よくそんなことが言えるものです……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

さすがの姉も、困惑してしまいます。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

いやいや、認知症は治らないから……! まあ、できることが減って、自信をなくして落ち込むよりはいいのかもしれませんが。

 

今まで、あーちゃんが話す内容について「これは妄想? 作話?」とわからなくなることが何度もありましたが、このごろ、なんとなく法則がわかってきた気がしています。あーちゃんはゼロから話を作り出すことはないのですが、自分が理解できない部分を自分の考えるままに補ったり、私たち姉妹から繰り返し話された出来事が実体験として記憶されたりするのです。

 

さらに、頭の中で時系列が混乱しているため、何年も前のことをあたかも最近の出来事のように話し出します。少し前から、「2~3カ月前に父の浮気相手から電話がかかってきた」という話をするようになりましたが、あーちゃんが電話の相手だと主張している人は、15年前の父の浮気相手です。そんなこと、忘れちゃえばいいのに……。

 

そんなあーちゃんは、いまだに自分を認知症だと認めていません。先日、施設で姉・なーにゃんとケアマネさんと話していたときも、ケアプランでお風呂の声がけをお願いしていたのに、服薬介助しかしてもらっていないことについて確認していたところ、横で聞いていたあーちゃんが「私、認知症じゃないんだから!」と言っていたのです……。ここまでできないことが増え、わからないことも増えたのに、まだそんなことを言えてしまうのは、ある意味すごいと思ってしまいます。

 

--------------

 

身のまわりのことができなくなってきたというのも、施設に入居した理由のひとつだったと思います。ケアプランへの希望を伝えているのに、それがかなえられていないというのは、心配ですね。とはいえ、現場で直接あーちゃんの様子を見ているスタッフさんの判断と、家族からのケアプラン、どちらを優先して判断すべきかは、難しいところではないでしょうか。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

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この記事の著者
著者プロファイル

マンガ家・イラストレーターワフウフ

昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。 2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

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