母から渡された30年以上前の服
妊娠がわかって少したったころ、母から「これ、取ってあったの」とマタニティ服を渡されました。服を広げてみると、長い年月がたっているとは思えないほど状態はきれいでした。
母が大切にしまっていたことが自然と伝わってきて、軽い気持ちでは扱えないと感じました。「あなたを産んだときに着ていたのよ」と言われ、その言葉を受け止めながらも、どこか身構えてしまった自分がいました。
手に取ったときに気になったこと
実際に手に取ると、昔の服特有のにおいが気になりました。強烈というほどではありませんが、一度意識すると離れず、そのまま着る気にはなれませんでした。洗えば変わるかもしれないと思いながらも、その日は畳んでクローゼットに戻し、それ以上手をつけませんでした。
妊娠期が過ぎても残った服
その後、妊婦のときはあっという間に過ぎました。マタニティ服として使うタイミングは終わり、結局その服を着ることはありませんでした。返すのも違う気がして、処分する決断もできないまま、気付けば部屋の隅に置かれた存在になっていました。
まとめ
この体験を通して、たとえ親の愛情がこもった物であっても、受け取る側の状況や心の余裕によっては、素直に喜べないこともあるのだと学びました。 ありがたいと思う気持ちと、期待に応えられない申し訳なさ。その狭間で揺れるのは、決して冷たいことではなく、自分自身の生活や感覚を大切にしている証拠なのかもしれません。
クローゼットの隅にあるその服を見るたび、当時の戸惑いを思い出しますが、今は「それもまた私たちらしい親子の形」として、ゆっくり向き合っていこうと思っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:松岡りお/30代女性・主婦
イラスト:アゲちゃん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年2月)
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