一度目の疑惑は煙のように消える
その日、私は偶然彼が見知らぬ女性と車でドライブをしている姿を目撃してしまいました。まさかとは思いつつ、夜に帰宅する彼を待って、私はこのことを尋ねることに。
すると彼は、「同僚と打ち合わせをかねて食事に行っていたんだよ。仕事なんだからわざわざ言う必要はないだろ?」と言いました。
たしかに浮気という証拠もなく、ただ見かけただけ。「仕事仲間」と言われたら、それ以上問い詰めることはできませんでした。しかしこのとき、普段の彼の様子とはどこか違うように感じました。
再び女性の影が
それから数カ月後の休日。思いがけない出来事が起こりました。
またしても、彼があの女性と一緒に車に乗っているところを目撃したのです。その車は偶然にも私が立ち寄ったコンビニに停車し、彼だけが降りてコンビニの中へ。
私は車の中から、彼に電話をかけました。
「コンビニで見かけたよ。今日はおでかけ?」。
すると彼は、「仕事のときによく通るコンビニだからさ、つい休みの日も寄っちゃうんだよね。今日は用事で出かけてるよ」と答えました。しかし、このコンビニがある道路は、職場とは逆方向であることを私は知っています。
修羅場を避ける選択
この瞬間、私の頭の中ではさまざまな考えが巡りました。私が今、目の前にいる2人の前に出ていけば、彼も言い訳のしようがないでしょう。しかし確実に修羅場になるうえ、彼との関係は確実に終わるでしょう。
悩んだ末に私は、「気をつけてね」とだけ彼に伝え、電話を切ることにしました。
一度目は曖昧に流れた疑惑が、二度目の目撃でほぼ確信へと変わり、怒りや悲しみがありましたが、感情のままに行動するのはよくない……とグッと堪えたのです。
ただ今思うと、この時点で彼を疑う気持ちが強まり、結果的に信頼関係が崩れて別れに繋がったので、もうこの瞬間、私たちの関係は終わっていたのだと感じます。そして、本当に“隠し通せる嘘など存在しない”のだと思います。そう思うとあのとき、2人の前に立っていたほうが、2人をぎゃふんと言わせられたかもしれません。過去の恋愛として、少しだけ後悔が残る出来事となりました。
著者:榊原愛七/30代女性・1児の母。看護師・カウンセラー兼、恋愛エピソードを執筆するライター。
イラスト:ふー
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年10月)
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