後輩からのマウンティング
ある日、後輩のA田が私にニヤニヤしながら「あの、先輩。実は、先輩に謝らなきゃいけないことがあって……」と話しかけてきました。
「仕事のミスか?」と慌てて聞くと、「逆っすよ! 俺、主任に昇進します! 先を越しちゃってすみません!」と言うのです。私は、「そうか、最近はミスもないし、頑張っているからな。よかったな」と笑って答えました。
ところが翌朝。A田から、こんなメッセージが届いたのです。
「おい、万年平社員! 今日から俺に敬語を使えよ」
私はあぜんとしつつ、A田に「承知しました!」とおどけて返信。
すると、A田からは「平社員のくせに先輩ヅラしやがって、ずっとそんな態度が不満だったんだよ」というメッセージが届いたのです。私は「仕事上、必要な指導をしただけだ」と返しましたが、A田の暴言は止まりません。
真相を明かすことに
ようやくメッセージが途切れた後、私は、隠すのも不自然なので打ち明けました。
「こちらも言っておかなきゃいけないことがあるんだ。実は今日から俺も昇進する。執行役員になるんだ」と。
するとA田は電話をかけてきて、「ひ、平社員が何を言っているんだか」と信じられない様子。「まあ、普通だったらあり得ない話だが、平社員だったのは経営者教育の一環なんだ。今日まで現場で学ばせてもらっていたんだよ」と説明すると、彼は言葉を失いました。
実は大学時代に母が現社長と再婚して養子になった私。経営学部で事業運営を学んだ上、海外留学で生きたビジネス英語を学ぶ経験もしたため、次期社長候補として現場に出ていたのでした。
「信じて指導してきた後輩に見下されたのも勉強になった。あとは自分の力で頑張れよ」と告げると、A田は「すすす、すみませんでした!」と平身低頭。出社後すぐに「大変申し訳ありませんでした」と頭を下げに来たのでした。
その後、A田は……
その数週間後……。主任に昇進したA田は大口の取引先で取り返しのつかないミスをしてしまい、相手の社長を大激怒させるという失態を犯しました。
挙句の果てには「俺……、主任から降格するって本当ですか……。下請け工場勤務なんて嫌です!」と処分を拒否。私は毅然とした態度で「工場勤務はわが社の根幹だ。与えられた仕事を真面目にやれ。嫌なら辞めるんだな」と告げました。
結局A田は自主退職し、今ではどこで何をしているのかわかりません。
一方の私は、執行役員となり、その責任をひしひしと感じています。後輩や部下の育成も、取引先との関係構築も、工場の職場環境づくりも、どれも大切な仕事。いつでもおごることなく、相手の立場に立って真摯に対応していきたいと思います。
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昇進したことで自信をつけ、先輩に暴言を吐いてきた後輩。人として、この態度はよろしくないですね。さらに相手が執行役員になったため、立場も逆転。しかし学ぼうとしない後輩は、結局落ちぶれてしまいました。やはり誠実さや真面目さが何より大切だということですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※AI生成画像を使用しています
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