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「息子と釣り合わない低学歴嫁は出ていけ!」と怒鳴る義母→私「え!いいんですね?」真実を知った義母が泣きついてきたワケ

ある日のスーパーの帰り道、スマホの着信画面に義母の名前が表示されました。

「あんた、もうこの家に帰ってこないでちょうだい」

普段の小言とは違う、異様に弾んだ声に、私は駐車場で立ち尽くしました。

帰宅すると、玄関には見慣れない段ボール箱が積まれ、リビングからは義母の甲高い笑い声が漏れていました。


ここは夫名義の家ですが、数年前から義両親が同居しています。テーブルにはシャンパンのボトルが置かれ、義母は上気した顔をしていました。


義母がここまで浮かれていたのは、地元では名のある企業に勤める夫が話していた内容のせいでした。夫は勤務先で、外部企業も関わる重要なプロジェクトに選ばれたらしく、成功すれば評価や報酬に反映される可能性がある、と義母に話していたようでした。義母はそこから、「息子が中心になって成功し、大きなお金が入ってくる」と都合よくふくらませて受け取っていたのです……。

 

狂騒の始まり

「ついに息子の努力が実を結んだのよ! やっぱり私の息子だわ~」

「これからは一気にお金持ち! 高級レストランで食事して、ブランド品も買い放題!」
「企業も絡んでるんでしょ? じゃあ相当なお金が動くってことじゃない!」

 

そんなにうまくいくはずがない……。私が慎重なタイプだからかもしれませんが、私は疑わずにはいられませんでした。

 

しかし、義母は完全にその気になっており、矛先は私へ向いたのです。

 

「うちのエリート息子と釣り合わない低学歴嫁は出ていけ!」
「絶対にもっとふさわしい嫁がいるんだから!」

 

もともと、そりが合わなかった義母と私。しかし、まさかこんな剣幕で追い出されるとは思わず、私は数歩後ずさりました。

 

「わかりました。いいんですね?」

 

義母は一瞬、「え?」と目を見開きました。しかしすぐに鼻で笑うと、吐き捨てるように言いました。

 

「は? 自分の心配でもすれば? 高卒の底辺歯車のくせに」

「それでバツイチなんて、あんたの人生はもう終わりね」

 

 

 

その晩、私は夫を問い詰めました。仕事の案件がうまくいったからといって、それがそのまま個人の給与に直結するわけではない、義母の暴走を止めてほしいと。


しかし夫は私の目を見ようともせずにこう言ったのです。


「母さんは俺に期待してるんだ。その期待を裏切ることなんてできない」

「お前が『離婚したくありません、ここに居させてください』って言えば丸く収まる話だろ?」


耳の奥で高い音が鳴り、心臓が早鐘のように打ちました。親と己の見栄のためだけに、夫が私へ理不尽を押しつけてくるのです。


「本気で言ってるの……?」と思わず尋ねましたが、そもそも夫は冗談を言うようなタイプではありません。私が我慢すればいい、そう思っているのは明白でした。

 

その日から私は食事も睡眠もまともにとれなくなり、手の震えから仕事にも支障をきたすように。たった数日で体重は落ち、鏡の中の私は青白くやつれていました。

 

その数日間、私は何度も自分に「このままでいいのか」「今回だけ、と我慢したらまた同じことが繰り返されるのではないか」と問い続けました。そしてようやく、「別れる」という答えを出したのです。

 

私が力なく離婚を切り出すと、夫は「すぐに別れたいなら、慰謝料も財産分与も諦めろ」と高圧的に言い放ちました。その場では争う気力もなく、私はひとまず反論せずに家を出ることを優先しました。

 

そのときの私は心身ともに限界で、一刻も早くこの家から離れることしか考えられなかったのです。

 

その晩のうちに、夫が署名した離婚届と最低限の荷物だけを自分の車に積み、私は家を出ました。その日はホテルに泊まりましたが、これからのことが不安で、ほとんど眠れませんでした。後日、役所への届出を済ませ、離婚は正式に成立しました。

 

 

離婚後も続く元義母の自慢話

家を出た翌日、私は不動産屋へ行き、即日入居できるマンスリーマンションを契約。ストレスの原因から離れ、心が落ち着いてきた矢先……元義母から電話がかかってきたのです。

 

本当は出たくはありませんでしたが、事務的な連絡かもしれないと思い、重い指で通話ボタンを押しました。しかし、すぐに私はそれを後悔することになります。

 

「うふふふ、早速お祝いも兼ねてハイブランドのバッグ買っちゃったわ。お父さんも新しい時計買ったし!」


元義母は、元夫に高級フレンチを奢ってもらっただの、これからは毎週連れていってもらうだのと、まくしたてました。


「さすが企業から声がかかるエリートは違うわ。今日はね、あんたに報告があって連絡したのよ」

「実は息子の再婚相手が見つかりそうなの。地元の商社のお嬢様とお見合いするの!」


「……そうですか。うまくいくといいですね」と答えると、義母はふんと鼻を鳴らしました。


「うまくいくに決まってるでしょ! 息子はあんたのことなんてもう1ミリも考えてないから」

「『母さんの言う通り、離婚して正解だった』なんて話していたわ。底辺なんかと復縁なんて絶対にないから、ちょっかいかけてこないでね!」


その言葉を聞いた瞬間、頭がすっと冷えました。

 

 

清算と決別

「もう、そういう言い方をされる筋合いはありません」


自分でも驚くほど低く落ち着いた声が出ました。

 

「な、何よいきなり! もうあんたの居場所はうちにはないんだからね!」

 

大人しかった私の反抗に驚いたのでしょう。元義母の声には焦りがにじんでいました。もう真実を話してもいいだろうと、私は再び口を開きました。

 

「ずっと私を見下していましたけど……住宅ローン15万円、毎月の生活費20万円、それからお義母さんたちの医療費やお小遣い。全部、私の口座から払っていたんです」

 

家は夫名義でしたが、当時の夫の希望でそうなっただけ。実際の返済や生活費の大半は私が負担していたのです。

 

「夫がエリート? 笑わせないでください。あの人は3年前に、その部署から異動させられているんです」

 

異動の背景には、後輩とのトラブルがあったと私は聞いていました。実際の社内事情までは断定できませんが、その件を境に夫は花形部署を外れていました。もっとも、プライドの高い元夫は、元義両親にそのことを一切話さなかったようですが……。

 

「給料も下がって、あなたたちへの仕送りもきつくなって。それで『両親が悲しむから』って私に泣きついてきたんです」

「だから仕方なく同居を許して、私の給料からあなたたちの生活費も出していたんですよ」

 

一瞬、電話口から音が消えました。次に聞こえてきたのは、元義母の震えた叫び声でした。

 

「う、嘘よ! 優秀なうちの息子がそんなことするわけないわ!」

「それに、あんたみたいなただの高卒にそんな稼ぎがあるわけないじゃない!」

 

私は外資系企業で営業をしています。歩合の比重が大きい仕事なので、成績が良かった年は収入が大きく伸びます。インセンティブまで含めると、年収は1,800万円ほどでした。


元夫は例のプロジェクトの中心人物でもなんでもなく、ただ名前が連なっていただけでした。しかし、元夫はそれを大げさに語り、元義母も都合よく信じ込んでいたのです。

 

ちなみに夫の給料は手取り18万。そのことを伝えると、元義母は電話の向こうで息を呑んでいました。

 

 

「ど、どうしましょう……! もう私たち、200万くらい使っちゃったんだけど……!」

「この支払いってどうなるの……!?」

 

元夫は家族カードを元義両親に渡していました。その引き落とし口座にも、私の給料から数十万を振り込んでいましたが、もちろん今後はそんなことをするつもりはありません。

 

「私はもう関係ありませんので、ご家族で対応してください。それでは、失礼します」

 

そう言い切って、私はそのまま通話を切りました。

 

その日の夕方、今度は元夫から着信が。

 

「おい! 母さんも父さんも本当のことを知って大パニックだぞ!」といきなり怒鳴りつけてきた元夫に対しても、私は驚くほど冷静に対応できました。


「自分でついた嘘の後始末を、もう私にさせないで」


そう告げると、元夫は急に声色を変えたのです。

 

「まぁ、落ち着けって。俺ともう一度やり直そう」

 

その猫なで声には裏があると感じました。いくつか質問すると、元夫はまた職場でミスをしたことを白状。今度はクビになるかもしれないとのことでした。

 

「もうあなたたちを助ける義理はないわ」

「今後、復縁要求やしつこい連絡が続くなら、通話録音と明細をまとめて、まず弁護士に相談するから」

 

そう言って、私は元夫の連絡先をブロック。元義両親の連絡先もブロックして、ようやく詰めていた息を吐き出せました。

 

数日後――。

 

 

登録していない番号から着信があり、出ると義母でした。聞けば、ご令嬢とのお見合いは、仕事についての嘘がばれて破談になったそうです。


「私も言い過ぎたけど、あなたも冷たかったじゃない。こういう時は支え合うべきでしょう?」
「まだそうやって人のせいにするんですね。もう私は戻るつもりはありません。私は自分の生活を立て直していきます」


静かに通話を切り、連絡先をすべてブロックしました。その後、夫を紹介した知人から聞いた話では、夫は結局、雇用契約を打ち切られ、再就職も決まらず実家に戻って荒れているそうです。
 

他人の見栄のために自分をすり減らす生活は、もう終わりました。今、私は弁護士を通じて財産分与と慰謝料の整理を進めています。ブランドものや高級時計、フレンチのフルコースとは縁遠い生活ですが、充実した日々を過ごしています。

 

 

【取材時期:2026年2月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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