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母が他界…遺産目当ての娘から10年ぶりに連絡が「ママ、早くいなくなって」→「あなたは他人よ?」

かつて結婚していた夫には前の奥さんとの間に生まれた娘がいました。奥さんは「やっぱり育てられない」と、生後まもない娘を夫に託し、姿を消したそうです。

夫自身も当初は戸惑っていたとのことですが、私たちが出会ったときはほほえましい親子に見えました。

その後交際が進み、連れ子がいることを気にする夫に「一緒に育てよう」と言ったのは私です。私と夫、2歳の娘、3人で家族をスタートさせました。まだ幼かった娘は私を本当の母親だと思っていたでしょう。

血のつながりはないけれど、娘は私にとってかけがえのない存在だったのです。

娘が中学に上がるころから、私への態度が変わり始めました。夜遅くまで帰らない娘を心配して連絡しても、返ってくるのは「うざい」「余計なお世話」といった言葉ばかり。

 

成績を気にかければ「説教するな」と怒鳴られ、お金がなく家が狭いことを恥ずかしがり、私の外見までからかうようになりました。


実のところ、家計が苦しく手狭な家に住んでいた原因は夫の浪費にありました。いくら私が節約しても、夫が使い込んでしまいます。それでもどうにか節約し、貯蓄を増やそうとしていた私は、娘の目には卑しくセコイ母親に映ったようです。

 

けれど娘はそんな事情を知りません。その上夫は娘に何も注意せず、門限も勉強も放任する「物わかりのいい父親」を演じていました。

夫との離婚

ある日、夫の浮気が発覚。話し合いの末、離婚を決めたとき、娘にどちらと暮らしたいか尋ねました。

 

娘は残酷なまでに即答でした。「お父さんに決まってるじゃん」という言葉とともに、冷ややかな視線を向けられたのを覚えています。さらに彼女はこう続けました。

 

「お母さんといても説教ばっかりだし。もうお別れして、お父さんとセコイことを言われない暮らしがしたい」笑いながらそう言われた瞬間、胸の奥が冷たくなるのを感じました。


それでも、娘の将来を思う気持ちは消えません。それに夫は収入があまり高くない上浪費癖が直らず、娘の学費を払えるとは思えませんでした。娘の意思を尊重し、娘は夫と暮らすことになりましたは、私は将来を案じて学資保険を継続し学費を送り続けたのです。

 

実は私は、亡くなった母の教えで若いころから投資を続けており、表に見えるより懐には余裕がありました。そのお金を娘の教育費に充て、大学を卒業するまで支え続けたのです。

娘との再会

大学卒業後、娘とは完全に音信不通になりました。連絡が来たのは、それから何年も経った夜のことです。「お母さん、生きてる?」という軽い調子のメッセージでした。


用件はすぐにわかりました。私の母が亡くなったことを、娘は地元の知人から聞きつけたのです。

 

母はそれなりの資産を持っていました。案の定娘は、開口一番、遺産の話を切り出してきたのです。しかし母の遺産を相続するのは一人娘である私だけでした。娘には相続権がありません。

 

そう告げると、彼女は信じられないといった様子で絶句しました。そして、最後にこう言い放ったのです。「じゃあ、お母さんがいなくなれば、次は私の番ってこと? 早くいなくなってよ」


この様子だと、まだ私のことを本当の母親だと思っているのでしょう。しかし実は私は娘と血がつながっていないだけでなく、戸籍上の母でもありませんでした。だから、母の遺産を娘が直接相続することはありません。娘はそのこともわからないまま、「次は自分の番だ」と思い込んでいたのです。

 

これには言葉を失いました。育ての親に向かって、そんなことを言えるのかと……。私は「言っていいことと悪いことがある。もうこれ以上、こういう話をするつもりはない」とハッキリ伝えました。

 

明かされた真実

娘はその後、元夫に連絡を取ったようです。おそらく私への不満をぶつけたのでしょう。しかしそこで、娘は思いもよらない事実を知らされることになります。


元夫が娘に打ち明けたのは、私と娘に血のつながりがないという話でした。娘は元夫と前妻との子であることや前妻が「もういらない」と押し付けてきたこと、そして元夫自身も正直なところ持て余していたこと、そしてあのとき「この子を引き取ろう」と言い出したのが、他でもない私だったこと……。

 

さすがに酷ではないかと思う内容も、元夫は平然と伝えたようです。


その日の夜、娘から再び電話がかかってきました。受話器の向こうで彼女は泣きじゃくり、「知らなかった」「お母さんがどれだけ愛してくれていたか、やっとわかった」と繰り返します。離婚後の学費援助も、元夫から初めて真相を聞かされたようでした。


けれど、私の心はもう動きませんでした。10年以上一度も連絡をよこさず、久しぶりに口を開いたかと思えば遺産目当て……。挙げ句に「いなくなれ」とまで言われています。

 

あれは娘の偽りない本音だったのだと、私は受け止めていました。

 

最後の言葉

娘は続けて、交際相手に騙されて借金を抱えていることも打ち明けてきました。少しでいいからお金を貸してほしい、と。

 

かつての反抗的な態度とは別人のようにしおらしい声でしたが、私にはその豹変が、事情を知ったからこその計算に見えてしまったのです。


私は、もう娘のことを他人だと思っていると正直に伝えました。離婚したあの日、笑いながら私を切り捨てたのは娘自身です。その選択を、今さら覆すことはできませんでした。

 

娘とはそれ以来、連絡を取っていません。複数の仕事を掛け持ちして、少しずつ借金を返しているようだと風の噂で聞きました。元夫も娘と距離を置いたと聞いています。

 

私はその後、新しいパートナーに恵まれ、穏やかな日々を過ごしています。今度こそ、家族を大切にしながら歩んでいくつもりです。

 

◇ ◇ ◇

 

親が注いでくれる愛情は、時に当たり前の空気のように感じられ、それを失ってからようやく、どれほど守られていたかを思い知るものです。しかし、一度壊れてしまった信頼や、口から放たれた鋭い言葉は、どんなに後悔しても元には戻せません。

 

「親しき仲にも礼儀あり」という言葉がありますが、それは親子であっても同じこと。無償の愛を注いでくれる存在を当たり前だと思わず、誠実な関係を築きたいですね。

 

 

【取材時期:2026年3月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    いくら良い人が思いやりを持って育てても、血は争えないんですね…。残念な娘さん。

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ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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