遠方に住む私の立場と介護の役割分担
私はきょうだいの中でも、親元から最も遠い場所で家庭を持って暮らしていました。そのため、親の介護については「何かあれば相談役として関わる」という形を選び、主にきょうだいに任せていました。物理的な距離がある以上、それが現実的な分担だと信じていたのです。
相談のない対応と、母の状態悪化
ところが、母が高齢であるにもかかわらず、きょうだいは事前に相談することなく、独自の判断で対応を続けていました。その結果、母の状態は徐々に進行し、より高度な介護が必要な状況になってしまいました。後からこのことを知った私は、戸惑いを隠せませんでした。
「もう無理」と言われ、私が戻る決断
やがて、きょうだいから「これ以上の介護は無理だ」と告げられました。家を離れたくないという母の意向もあり、最終的に私自身が親元に戻り、長期的に介護を担うことになりました。その間、自分の家庭の家事は夫に任せる形となり、家族が別々に暮らす状態になっています。
まとめ
親の介護は、最初に決めた役割分担がずっと続くわけではないという厳しさを痛感しました。遠方にいると「自分は相談役」と線を引いてしまいがちですが、現場(きょうだい)との認識のズレが、結果として母の状態や自分の生活に大きな変化をもたらすこともあります。
「遠くにいるから任せる」のではなく、「遠くにいるからこそ、こまめに状況を共有し合う」。家族の形が変わっていくことは避けられませんが、今の生活を守りつつ、どう支え合えるのか。今回の経験は、家族の絆と個人の生活のバランスを改めて見つめ直す機会となりました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:君島加奈/50代女性・主婦
イラスト:藤まる
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)
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