大腸内視鏡検査を受けると

初めての出産をして1年がたとうとしていたときのこと。1日の便の回数がどんどん多くなり、しまいには20回以上となる状況に……。あまりにも回数が多くて外出もできなくなってしまい、胃腸科を受診しました。
病院では、おなかの触診とエックス線検査をしました。そして、薬を渡されて経過観察となりました。そのときは、「すぐに治るだろう」と思っていたのですが症状は変わらず……便の回数の多さに悩まされる日々が続きました。6カ月たっても良くならず、自分では過敏性腸症候群なのかなと思っていました。
原因不明の病気だった
長期間症状が落ち着かないため、先生に相談しに行きました。すると、大腸内視鏡検査を勧められて受けることに。検査の結果、潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん/大腸の粘膜に潰瘍ができる大腸の炎症性疾患 )であることがわかりました。
大腸の粘膜に炎症ができて、腹痛や下痢、血便などの症状が出る難病のようです。発症する原因は不明の病気とのこと。私は大きなショックを受けました。
幸い症状は軽度だったため、年に1回の検査と薬の治療で、徐々に症状が緩和されていきました。それ以外にも、食べた物を毎食記録して管理し、ストレスケアや睡眠改善など、できる限りの対策をおこないました。その中でもストレスケアは重要だと感じました。物事の受け止め方を変えるだけで、スーッと心がラクになっていくのです。
そうしてようやく数年後の検査で、症状が良くなっていると言われました。
◇◇◇◇◇
これまで私は大病を患ったことがなく、まさか自分が潰瘍性大腸炎を発症するなんて思ってもいませんでした。そして皮肉にも、病をきっかけにして、自分自身の健康意識を高めることができました。今回の件で学んだことを生かして、健康体を目指そうと思います。
監修/里村仁志先生(里村クリニック院長)
消化器疾患が専門。2003年 獨協医科大学医学部卒業、2005年獨協医科大学第1外科、2016年さいたま赤十字病院外科を経て、現在に至る。
著者:福良よしみ/30代女性・主婦
便器の水が真っ赤になるほどの出血

社会人になって3年目のころ、トイレで用を足すと血が出ることが続きました。最初は「切れてしまったのかな? まぁそのうち治るだろう」と気楽に考え放置していたのですが、日に日に出血量が多くなっていったのです……。
病院に行こうか市販薬を買おうか迷っていたのですが、ある日とうとう便器の水が真っ赤になるほどの出血が! 市販薬では心もとないと思い、「肛門クリニック」へ行くことにしました。
気楽に受診したら思いがけない状況に
「ちょっと見てもらって塗り薬が出て終わりだろう」と軽い気持ちでいたところ、医師は「あ、これは!」という反応でした。診察だけでは終わらず、「時間があるなら今日やろう」とのことで、そのまま大腸の内視鏡検査をすることに。
診断結果は「潰瘍性大腸炎」。国から難病指定されている病気です。元首相の持病とのことで名が知られていますが、当時は初めて聞く病名でした。
幸い自分の病状は、直腸型という腸の炎症部位が限定されたタイプだったので日常生活にそれほど影響はありませんでした。それでも粘液が肛門近くに下りてくるせいで何度も便意を催し、仕事を中断してトイレに駆け込むことに。
食事制限もありませんでしたが、炭酸飲料や辛い物を飲食した後は、少し病状が悪くなっていた気がします。今まで意識していませんでしたが、腸に刺激のあるなしが顕著にわかって勉強になりました。
◇◇◇◇◇
それから10年以上たった今では、寒い時期に少し粘液が出るくらいで寛解状態ですが、いまだに発症原因は不明です。家族にも同じ病気の人はいないし、本当にいきなり症状が出たという状況でした。何事も他人事ではないと実感し、体に気をつかおうと思わされた一件です。定期的に大腸内視鏡検査を受けるきっかけになっているので、悪いことだけではなかったなと思っています。
監修/里村仁志先生(里村クリニック院長)
消化器疾患が専門。2003年 獨協医科大学医学部卒業、2005年獨協医科大学第1外科、2016年さいたま赤十字病院外科を経て、現在に至る。
著者:野々村きいろ/30代女性・会社員
まとめ
体験談を紹介した2人に共通しているのは、「まさか自分が」という驚きです。身に覚えのない不調に戸惑いながらも、放置せずに専門医を頼ったことが早期発見につながりました。セルフケアをしても改善しないなど、体の異常は楽観視しないことが大切だと言えます。受診をして、何もなかったらそれで良し。何よりも代えがたい「自分自身の日常」を守るために、健康第一の視点を大切にしていきたいですね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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