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父が亡くなり遺産も婚約者も奪った弟「全部俺のもの」勝ち誇る2人に“真の遺言書”を突きつけた結果…

私は都内で働く会社員です。先日、会社を経営していた父が急逝し、悲しみのなかで葬儀を終えました。ところが、その直後から思いもよらない身内の裏切りが始まったのです。中心にいたのは、昔からお金にルーズで見栄っ張りな弟。そして、その弟の隣で得意げに笑っていたのは……私の婚約者でした。

父の葬儀直後、弟と婚約者の裏切りが発覚

葬儀のあと、親族で父の遺産について話し合う場が設けられました。すると弟は、得意げに1枚の書類を取り出して言いました。「親父は生前、財産は全部俺に譲るって決めてたんだよ。兄貴には悪いけど、お前の取り分はないから」

 

さらに、その隣で腕を組んでいた婚約者も、あっさりと言い放ちました。「遺産をもらえないなら婚約は考え直すしかないかな。実は……少し前から、弟くんと付き合っているの」

 

あんまりな態度に、その場にいた親族も言葉を失っていました。どうやら2人は、以前から裏でつながっていたようです。

 

父を亡くした悲しみのなかで、弟と婚約者にまで裏切られるなんて――普通なら取り乱してもおかしくなかったと思います。けれど、私は不思議と冷静でした。父は生前、何かあったときのために、信頼していた顧問弁護士へきちんと話を託していたからです。

 

私が何も言わずにいると、弟はますます調子に乗りました。「父さんの会社も金も家も車も、これからは全部俺のものだ」「婚約者まで俺に取られる気分はどうだよ?」

 

その言葉に、手伝いに来ていた幼なじみの女性は「最低……!」と怒りをあらわにしました。それでも私は静かに、「すぐにわかるよ」と笑って言いました。

 

 

父の正式な遺言を知り、弟と婚約者は絶句

数日後、父の顧問弁護士立ち会いのもと、改めて正式な相続の説明がおこなわれました。弟が得意げに見せていた書類は、父が昔書きかけたメモのようなもので、法的な効力はないとのことでした。

 

そして弁護士が取り出したのは、公正証書遺言。そこには、父が経営していた会社の株式や預金、その他の主要な財産は、すべて長年まじめに働いてきた私に相続させることが明記されていました。

 

さらに、父はこんな言葉まで残していたのです。「弟は金銭感覚に不安があり、財産を任せればトラブルになるおそれがある。そのため、会社も資産も兄に託すものとする」

その一文を聞いた瞬間、弟の表情が変わりました。元婚約者も「そんな……」と顔をこわばらせ、さっきまでの余裕はきれいに消えていました。けれど、弟が本当に青ざめるのはここからでした。
 

 

遺産は自分のものだと信じ、豪遊していた弟

弟は正式な遺言が明らかになる前から、「どうせ父の財産は自分のものになる」と思い込み、カードローンで外食や買い物を重ね、すっかり“勝ち組”になったつもりでいたようでした。さらに、父が住んでいた高級マンションにも無断で出入りし、まるで自分の家のように使っていたのです。

 

しかも、弟が父の外車で接触事故まで起こしていたことも発覚しました。本人はバレないと思っていたようですが、修理の見積もりは想像以上の高額でした。

 

弁護士からそれらの事実を聞かされた親族たちは、騒然となりました。正式な相続人である私は、勝手に財産を使い込まれたうえ、車に傷までつけられて黙っているわけにはいきませんでした。

 

私が「お前が勝手に乗り回して、勝手に傷をつけたんだよな。だったら、修理代を払うのは当然だろ」と言うと、弟は「ちょっと使っただけだろ! 家族じゃないか!」と逆ギレしました。ですが、弁護士は冷たく言い放ったのです。


「家族であっても、正式な権利がないまま他人の財産を無断で使用することは認められません。まして事故や損傷が生じている以上、その損害について責任を負う必要があります」その瞬間、弟の顔から血の気が引きました。
 

遺産目当ての2人が迎えた末路、そして私は

元婚約者は、弟が“金持ちの相続人”ではないとわかった途端、態度を一変させました。少し前まで弟の隣で笑っていたくせに、今度は青ざめた顔で私を見てきたのです。

 

「私、本当はあなたのことを思ってたの……」
「弟さんのことは、本気じゃなかったの」

 

私が「遺産がないなら婚約破棄だと笑っていた相手を、今さら信じられるわけがないだろ」とはっきり告げると、彼女は何も言い返せず、その場でうつむくしかありませんでした。

 

その後、弟は法的に最低限認められる「遺留分」を請求しましたが、認められたのはごくわずかな金額だけ。遺産が入る前提で借りていたお金を返すにはたりず、派手な暮らしを見せびらかしていた弟は、一転して借金返済に追われることになりました。

 

◇ ◇ ◇

 

一方の私は、父が残してくれた会社と財産を正式に引き継ぎました。責任の重さはありますが、父が最後に託してくれた想いに応えるためにも、誠実に向き合っていこうと決めています。

 

身近な家族との関係であっても、お金や立場が絡むと、思いがけないすれ違いが生まれてしまうことがありますよね。たとえ身内であっても、正式な手続きや権利を無視すれば、大きなトラブルにつながる可能性があります。どんな状況でも感情に流されず、冷静に対応したいですね。

 

【取材時期:2026年3月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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