首に地図ができている!
温暖な日が増えてきたと感じるようになったころ、また同じあたりに赤みを伴ったかゆみが出始めました。そこで以前の軟膏を塗って様子を見たのですが、少し落ち着く気はしても、今回はそれ以上に悪化するスピードのほうが早いように感じました。
そうこうしているうちに、首元にはまるで地図のように、大小さまざまな赤い「島」ができてしまいました。自分では見えない首の後ろを夫に確認してもらうと、夫は「うわ!」と声を上げ、続けて「スマホで写真を撮って見せようか?」と聞いてきました。
夫の反応で状態の深刻さが伝わってきて、私は見るのが怖くなり、「そのリアクションでわかったから大丈夫」と断りました。すると夫からも、「これは病院に行ったほうがいいんじゃないかな」と言われてしまいました。
偶然にもその日は3連休の真っただ中で、何カ月も前からチケットを取って楽しみにしていたコンサートの日でした。メイクをしたくても、真っ赤になった肌にファンデーションを塗る勇気が出ません。悲しい気持ちのまま出かけ、連休が明けた平日にすぐ受診できるよう、急いで皮膚科のネット予約を取りました。
医師から告げられた診断名に驚き
以前受診していた皮膚科のあった場所からは引っ越しており、今回行く病院は初めてでした。私は、「以前も似た症状で受診したことがあること」「そのときの軟膏を塗っても、今回は効きが少し悪い気がすること」を一つずつ説明し、最後に「病名がわからないことが不安です」と伝えました。
すると医師は、「病名なら、これはアトピー性皮膚炎だよ」と言いました。その瞬間、私はとても驚きました。思わず「子どものころ、母からアトピーがあったと聞いていました。でも大人になって出ることもあるんですね」と返すと、「子どものころにあったなら、その素因は大人になっても残るものだよ」と教えてくれました。
続けて医師から「肘の裏や膝の裏はかゆくなるでしょ?」とも聞かれましたが、私は心当たりがないと答えました。医師は少し首をかしげていましたが、以前の軟膏より即効性があるという乳液状の薬を処方してくれました。
薬局では薬剤師さんに「塗り込まないでくださいね」と言われました。私はいつも「良くなれ、良くなれ」と念を込めるように塗り込んでしまっていたので、少し反省しました。
母からの電話でわかったこと
その日の夜、偶然母から電話がありました。今日の出来事を話すと、母は「子どものころにアトピーはたしかにあったけど、花粉の時期だけだよ。ちょうど今みたいなね」と言い、鼻をぐずぐずとすすりました。
母の話と医師の説明を合わせると、「年に2~3回ほど症状が出ること」「肘や膝の裏には出ないこと」は、花粉が原因で起きる花粉皮膚炎なのではないか、という推測も浮かびました。ただ、これは医師の言葉ではないので、次の通院のときに聞いてみようと思っています。
まとめ
病名がはっきりしないまま、効く薬があるからとやり過ごしてきた症状が、「アトピー性皮膚炎」と言われたことは意外でした。しかも、子どものころの体質が、大人になってからの不調にもつながると知り、思っていた以上に過去の情報は役に立つのだと感じました。
次に受診するときは、症状そのものだけでなく、子どものころの体質や出やすい時期なども含めて、もう少し整理して伝えてみようと思います。自分の体のことなのに、知らないことがまだあるのだと気付かされた出来事でした。
医師による解説:大人になって再発することがあります
子どものころにアトピーが落ち着いたと思っていても、その素因(体質)は体内に残っており、大人になってからストレスや花粉などの刺激で再発することは珍しくありません。
特に季節の変わり目に症状が繰り返される場合は、バリアー機能が低下した肌に花粉が反応する花粉皮膚炎を併発している可能性も考えられます。受診の際は、今回のように子どものころの体質や症状が出やすい時期を伝えると、より正確な診断につながります。
また、外用薬は擦り込まず、置くように塗るのが鉄則です。正しい知識と塗り方で、肌のバリアー機能を守っていきましょう。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)
著者:磯辺みなほ/30代女性。ゲーマー。発達障害持ちの夫と2人暮らし。大変なことも多い中、それ以上にネタと笑顔にあふれる毎日を送っている
イラスト:マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)
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