衣類のタグや縫い目でかゆくなってしまう
40代になる少し前、衣類のブランドタグや洗濯表示タグ、縫い目部分が肌に当たるとそれが刺激となり、かゆみが発生するようになりました。麻素材の衣類を着用すれば、接触している部分の肌が痛いようなかゆいような、綿素材のインナーも縫い目が当たるとかゆい。さらにポリエステル素材が多いインナーを着ければいつもより汗をかき、その部分が蒸れてまたかゆいのです。
以前は、デザインから衣類を選ぶことがほとんどでしたが、今では素材から衣類を選ぶように。最初は好みのデザインの衣類を手に取るのですが、素材のタグを確認し、刺激されそうなポリエステル素材が含まれていたり、手で触ってみて少しでもチクチク感やごわつきがあったら選択肢から外すようになってしまいました。
ブランドや洗濯表示のタグ程度なら、その部分だけ取り除けばいいのですが、もともとの素材や縫い目はそうすることもできず……。縫い目が肌に触れないように、衣類を裏返して着用することもありました。
かゆみの原因に心当たりはなく、皮膚科に行くほどでもないと思い、私と同じような悩みを持った人がいるのではないか? と、ネットで検索してみると予感的中! かゆみの原因とさまざまな対応策が紹介されている中で、縫い目をなくした“無縫製”のインナーがあることを、このとき初めて知ったのです。
無縫製インナーで快適生活が始まる
以前から綿素材のインナーを愛用していたのですが、やはり縫い目部分だけがかゆくなることがあり、そうなるとインナーさえも裏返して着ることも……。
「そうだ! 縫い目や刺激となる素材が、直接肌に触れなければかゆみもなくなるはず!」。
今すぐに無縫製のインナーが欲しい! と、ネットで口コミを検索。店舗に出向き、自分の手で感触を確かめて、まずは綿素材のタンクトップを購入してみました。早速着てみると、1日中とっても快適! 両脇の縫い目がないので、今までのようにかゆくならず、ストレスなく過ごせたのです。肌のかゆみは、私にとっては結構ストレスになっていたことを改めて確認した日でもありました。
その後は、無縫製の長袖インナー、ショーツ、レギンス、パジャマなどを買いそろえていきました。その中でも、特に私に合っていたのはレギンスでした。普段、私はボトムスにズボンをよく選ぶのですが、足の内側と外側に縫い目がある商品が多く、それが刺激となって足全体がかゆくなることが多かったアイテムです。無縫製のレギンスに出合って約6年、今では夏は膝上の長さを、冬は足首まである長さのレギンスを着用することで、冷えとかゆみ対策ができ、本当になくてはならない存在となっています。
いつもの習慣も見直してみる
さらに肌の乾燥が原因で皮膚のバリアー機能が弱っていると、小さな刺激でもかゆみを感じることがあり、乾燥を防ぐために入浴時のお湯の温度を40度に設定すると良いとネットで情報を得ました。夏は40度でも快適に入浴できるのですが、寒い冬は私にとっては温度差があってなかなか大変です。
私なりの対応策は、家族の一番最後に入浴すること。家族全員が入浴した後の浴室は湯気が充満しているせいか入ったときから温かいので、冬の40度の湯船でも耐えられます。また、以前テレビで見た、皮脂を取り過ぎないように、せっけんをよく泡立てて手のひらでなでる方法で体を洗い、背中は綿素材のタオルを使用。なるべく肌をこすらない洗い方に変えていきました。
そして入浴後は、浴室内で保湿用のオイルを使い全身をケアするようにしました。水分をふき取った後、なるべくすぐに保湿をして乾燥を防ぎたいので、私はいつもこのスタイルです。
このボディケア法に変更してからも約6年。これまでは、冬になると乾燥で粉が吹いていて常にかゆみのある状態の肌でしたが、現在ではしっかりと保湿されているからなのか、以前よりもかゆみを感じることが少なくなりました。またオイルケアを数日さぼっても、足のすね部分あたりが乾燥する程度にまで改善されました。
まとめ
かゆくなるのは年齢による肌の乾燥のせいかもしれません。しかし無縫製インナーに出合ったことで、私の生活の質は以前よりも上がったと思います。「乾燥肌だから仕方ない」と済ませてしまえばそれまでです。でも、小さなストレスをしっかりと受け止め、早めに自分に合う対処法を見つけ、毎日コツコツと積み重ねてストレス源を取り除いていくことが、健やかな生活のためにとても重要だと気付かされた体験でした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:三澤 凛/40代女性・独身・会社員。病気を機に自分の体を大切にしてあげることを痛感。食事内容に気を付け、運動する機会を増やすよう奮闘中!
イラスト/もふたむ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年11月)
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