私の誕生日に“特別料理”を用意するという義母
義母はこれまで何度も、私の料理にだけ妙な“ひと工夫”をしてきたのです。以前も、私の料理だけ辛くされていたことがありました。私が辛いものは苦手だと伝えていたはずなのに、義母は「遊び心があったほうが楽しいでしょ」と笑っていたのです。夫も義父もそのたびにたしなめてくれていましたが、義母はまるで悪びれませんでした。
今年の誕生日も義実家にお招きいただいたため、私は思い切って義母に「今回は、こちらでお寿司などを買って持っていきます。費用もこちらで負担します」と提案しました。
けれど義母は、「家族なんだから遠慮しないで」「お祝いなんだから甘えなさい」と言って聞きませんでした。しかも、今回も私のために“特別料理”を用意すると笑うのです。
私は、私の料理にだけ変な細工をするのはやめてほしいと、はっきり伝えました。仲良くしたい気持ちはあるけれど、ああいう悪ふざけは迷惑だし、もう子どものようなやり方で気を引くのはやめてほしい、と。
反省したかと思いきや、義母がまさかの提案
一瞬、義母はしおらしく謝ったように見えました。けれど、その直後に飛び出したのは信じられない提案でした。「じゃあ今度は、みんなで食べる料理の中にひとつだけハズレを混ぜるのはどう?」
そう言い出したのです。私だけが食べるのではなく、全員平等の“ギャンブル”なら問題ない、という理屈でした。私は何度もやめてほしいと伝えましたが、義母は最後まで考えを曲げませんでした。誕生日を盛り上げるためのサプライズだと言い張り、結局私は「もう好きにしてください」と折れるしかありませんでした。
誕生日当日、私は義実家に向かう前から憂うつでした。ところがその裏で、夫は義母に最後通告をしてくれていたのです。
夫は、今回また私の料理におかしな細工をしたら、もう義実家には来ないと伝えていました。さらに義父も、次に同じことがあれば離婚すると決めていたそうです。以前から夫も義父も何度も注意してきたものの、まったく改まる気配がなかったからでした。
私だけハズレ…義母を待っていた結末は
その日の食事の場で、私の様子に最初に気づいたのは夫でした。口にした瞬間、違和感がありました。やはり私の料理だけ、辛くされていたのです。夫と義父は、義母が席を外したタイミングでそれを確認し、何も言わず家を出ました。
夫は、事前に言った通り、もう義母とは縁を切ると。義父もまた、離婚を決意したと。
義母は「2人はなんで出ていくの?」「あなたたちの料理には何もしていない」と訴えたそうです。けれど夫は、「大切な妻を苦しめるような人が作った料理なら、それだけで十分ハズレだ。だから、全員ハズレ」と言ったのです。
「愛情表現」と言い張る義母に、私は…
翌日、義母から私に連絡が来ました。夫も義父も連絡をくれない、助けてほしい、義父が離婚届を取りに行ったらしい――そんな内容でした。
けれど私には、義母を助ける理由はありませんでした。そもそも、夫から最後通告を受けていたのに、それでもなお私の料理に細工をしたのは義母自身です。それなのに「寂しかった」「仲良くなりたかった」「あれは愛情表現だった」と言い訳を重ねられても、受け入れられるはずがありませんでした。
実際、義父も「お前がやっているのは、ただの悪ふざけじゃない。相手が嫌がるとわかっていて繰り返すのは、もう立派ないじめだ。しかも、それを“愛情”だと言い張るような人間とは、もう夫婦でいられない」と突き放したそうです。
そして私は、最後にこう告げました。昨日の食事で本当のハズレを引いたのは、お義母さんだったのかもしれませんね、と。自分で言い出した“平等なギャンブル”の結果なのですから、文句は言えないはずです。
義母が失ったものは、あまりにも大きく…
その後、義父は本当に離婚を決意し、話し合いはこじれた末、弁護士を交えて進められることになりました。結果として義母は、夫だけでなく息子からの信頼も失い、家族の居場所を一気になくしてしまったのです。
私への嫁いびりについては、決定的な証拠がたりず、私個人として慰謝料を請求することは断念しました。とはいえ、夫も義父も「もっと早く決断すべきだった」と私に謝ってくれました。私は2人の謝罪を受け入れ、今はもうわだかまりはありません。
本来、謝るべきだったのは義母ひとりだったのだと思います。義母の身勝手な振る舞いが、結果として家族全体を巻き込み、家族の形そのものを壊してしまいました。だからこそ私は、誰かを傷つけるような生き方だけはしないでいようと、あらためて思いました。
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今回のケースのように、「冗談」や「遊び心」のつもりであっても、相手が嫌がっていることを繰り返せば、決して軽い問題では済まされません。身近な存在でも相手の気持ちを軽く扱わず、思いやりのある行動を心がけたいですね。
【取材時期:2026年4月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています
※一部にAI生成画像を使用しています