トイレトレーニングをスタートさせるのに適した季節がやってきました。実際に始めてみると思うように進まず、イライラしてしまうこともあるかもしれません。私自身もそうで、娘にかけた言葉で後悔していることがあります。
私が後悔している子どもへの言葉
わが家がトイトレをスタートさせたのは、わが子が2歳になる年の春。夏にはおむつをはずすことが目標でした。ところが実際は思うようにいきません。
おもらしをしてしまったわが子に「また失敗したの?」「なんでもっと早くトイレって言わないの?」と言葉がけをしていました。当時を振り返ると、こうした言葉は子どものやる気を失わせるだけだったと、いまでは後悔しています。
子どもの自尊心を傷つけてしまった
おもらしをしてしまったとき、子どもは失敗してしまったと感じています。そこで追い打ちをかけるように「どうして何度も失敗するの?」など厳しい言葉をかけてしまう。
そうすると「どうせできない……」と自尊心を傷つけてしまうことに気づきました。当時は子どもの気持ちを考える余裕がありませんでしたが、おむつはずしを成功させるためにも、励ます言葉がけを意識すべきだったと感じます。
感情的に怒らず、励ます言葉を意識
子どもがトイレに行くのを嫌がるとき「トイレに行かないとおもらしするよ!」より、「ママも行くから一緒に行こう」と言うほうが、子どもにプレッシャーを与えずにすむのではないかと思います。
また、失敗しても感情をぶつけるのではなく、「パンツが濡れると気持ちが悪いね」と言葉をかける。さらにズボンをひとりでおろせたなど、できている部分をたくさん褒めてあげます。こういった子どもを励ます声かけが、子どものやる気を引き出すポイントになると思いました。
わが子のおむつはずしは半年ほどかかりました。子どもは失敗しながら学んでいく……それを失敗のたびに、感情的に怒ってもプラス要素は1つもありませんでした。言葉に気をつけて、子どものペースを気長に見守る大切さを学んだ、おむつはずしでした。
著者:田中由惟
一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。