頭の中が真っ白になり、私は急いで病院へ向かいました。
病室で見た夫は、包帯を巻いてベッドに横たわっていて、その姿を見ただけで胸が締めつけられるようでした。
命に別状はないと聞いて少し安心したものの、「しばらく安静が必要」と説明されました。
病室で感じた小さな違和感
それから私は、できるだけ時間を作って病院に通うようになりました。
最初は夫の体調ばかりが気になっていたのですが、何度か通ううちに、少し引っかかることがありました。気になったのは、担当の看護師と夫の距離感です。
ある日、病室に入ると、その看護師が夫の食事を介助していました。けがの状態を考えれば不自然ではないのですが、二人の会話ややり取りはどこか親しげで、胸騒ぎを覚えました。
夫も、その看護師に対して顔がデレデレ。どこか気を許しているように見えます。気のせいだと思おうとしましたが違和感は消えず、その日を境に、夫の言葉や態度の一つひとつが気になるようになりました。
看護師と親密な様子を目撃
後日、夫のお見舞いに行った際、偶然、信じがたい光景を目にしてしまいました。
看護師が夫のベッドに腰を下ろし、自然な流れで距離を縮めていました。二人は明らかに、患者と看護師という関係を超えていたのです。
その様子を見た瞬間、疑惑が確信に変わり、ショックと怒りで頭が真っ白になりました。私はすぐに引き返しました。
退院後も違和感が消えず悶々としていたある日、夫のスマートフォンに表示されたLINEのやり取りを目にしてしまいました。相手の名前は、あの時の担当看護師でした。私はその内容を写真に撮りました。
看護師との関係が続いていた
後日、私はLINEのやり取りの画面を夫に見せ、問い詰めました。
「……これ、何? どういうこと?」
夫の表情が、どんどん強張っていきました。
「入院中からだよね? 親密そうな様子、見ちゃったんだよね。ずっとおかしいと思ってた」と告げると、夫は何か言いかけましたが、言葉にならないまま口を閉ざしました。言い逃れができないことは、本人が一番分かっているようでした。
私はそれ以上、責めることはしませんでした。やり取りに残されていた内容が、すべてを物語っていたからです。心の中で何かが完全に終わってしまっていました。
あのとき、目をそらさなくてよかった
その後、私は娘を連れて実家に戻り、夫とは距離を置くことにしました。
この件は、義父母にもすべて伝えました。最初は信じられない様子でしたが、証拠を見せると状況を理解し、夫を厳しく叱責したと後から聞きました。このとき初めて、夫は自分のしたことの重さを理解したようでした。
最終的には、このまま関係を続けることはできないと判断し、離婚しました。信じていた人に裏切られたことはもちろんつらかったですが、あのとき、目をそらさずに確かめたからこそ、私は前に進む決断ができました。
これからは、娘とふたりで安心して過ごせる毎日を、大切にしていきたいと思います。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
誰の創作ですか、この話。