緑内障の疑いから始まった通院
大学病院ではさまざまな検査を受け、その結果「緑内障(目の神経がダメージを受けて、視野が少しずつ欠けていく病気)の疑いがあります」と告げられました。さらに数カ月後に再検査を受けることになり、不安を抱えたまま日々を過ごしていました。
再検査の結果、「緑内障の疑いは晴れました」と説明を受け、ひとまず胸をなでおろしました。ただ、「念のため、1年に1回検査を続けましょう」と言われ、その後も私は毎年欠かさず通院を続けていました。
突然告げられた検査間隔の変更
そんな中、ある年の診察で担当の医師が少し首を傾げながらこう言いました。
「検査の間隔を、3カ月に1回にしましょう」
それまで年に1回だった検査が急に増えたことに戸惑いはありましたが、深く理由を確認することもなく、私はそのまま指示に従って通院を続けました。
思いも寄らなかった診断の正体
そしてある日の診察で、医師からこう告げられました。
「動脈硬化が進行していますね」
私は一瞬、言葉の意味が理解できませんでした。これまでずっと「緑内障の経過観察のために通っている」と思い込んでいたからです。
医師の説明によると、目の血管の状態を見ることで、心筋梗塞や脳梗塞など重大な病気の原因となる動脈硬化の進行具合がわかるとのことでした。私はそこで初めて、自分が受けていた検査の意味をきちんと理解したのです。
定期的に通院し、担当医師とも会話をしていたつもりでした。それでも、自分が何のために検査を受けているのかを正しく把握できていなかったことに気付き、少なからず驚きを感じました。
まとめ
今回の経験を通して、検査の目的や自分の状態について、その都度きちんと確認し理解することの大切さを実感しました。同時に、目の状態から動脈硬化の兆候を見つけてくれていた医師に対して、感謝の気持ちも強く残っています。
【倉員先生からのアドバイス】
眼科検診は、「見えにくくなってから行く場所」ではなく、自覚症状のない段階で病気を見つけ、将来の視力を守るための大切な機会です。実際、緑内障や糖尿病網膜症、加齢黄斑変性といった病気は、かなり進行するまで自分では気付きにくいことが少なくありません。特に重要なのが眼底検査です。眼底では、視神経や網膜の状態だけでなく、血管の変化も確認できます。そのため、目の病気だけでなく、糖尿病や高血圧、動脈硬化など全身の健康状態のサインが見つかることもあります。眼科は「視力を診る場所」であると同時に、「血管の状態を映し出す場所」でもあるのです。一般的には40歳を過ぎたら、定期的に眼底検査を受けることが勧められます。また、糖尿病がある方、強い近視の方、家族に緑内障の方がいる場合は、より早い段階から検査を意識するとよいでしょう。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:倉員敏明先生(医療法人創光会くらかず眼科 理事長)
著者:間坂やまい/50代女性・会社員
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)
※一部、AI生成画像を使用しています。
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