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医師「猫背がラクなのは危険」放置すると全身の不調に!?解消の鍵は呼吸法にあり【医師解説】

スマホを見ているとき、テレビを見ているとき、気が付くと「猫背」になっている……。「猫背でいることがラク」というこの悪習に長年悩まされている方は多いのではないでしょうか。もう治らないと諦めがちですが、猫背をそのままにしておくと見た目だけでなく、健康面にも影響があるようです。産婦人科医の駒形先生にお話を聞きました。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師駒形依子 先生
産婦人科 | こまがた医院院長

東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
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教えてくれたのは…

 

監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)

2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。

 

そもそも猫背ってどんな姿勢?原因は?

骨のイラスト

 

背中がCカーブになっている姿勢のこと。原因は筋力のアンバランス

どんな姿勢のことを「猫背」と呼ぶのでしょうか。

 

「本来背中は、頚椎から胸椎にかけて自然なSカーブであるはずなんです。しかし、猫背になると頚椎から胸椎にかけての湾曲が、Cカーブに変わってしまうのです」(駒形先生)。

 

何が原因でSカーブからCカーブに変わってしまうのでしょうか?

 

「もともとの姿勢の悪さが蓄積された結果です。

 

時代を経て着物から洋服に変わり、姿勢に対するしつけがあまりなされてこなかったことも一因です。ほかにも、普段のちょっとした癖や習慣が原因になります。例えば、

 

・デスクワークやスマホ使用時に前かがみになっている

・脚を組んで座る

・利き手ばかりでバッグを持つ

片側に重心をおいて立つ

 

といった習慣から筋力がアンバランスになり、「猫背でいることがラク」という結果を招いているのです。

 

また、加齢に加え、トレーニング不足による筋力低下が、筋力のアンバランスを加速させてしまうのです」(駒形先生)。

 

猫背でいると何が良くない?

猫背による影響

 

老けて見えるのはもちろん健康面にも悪影響が

もともと姿勢が悪かった人は、年を重ねれば重ねるほど、さらに姿勢が悪くなる可能性があるのですね。

 

「放置すれば、姿勢が良くなることはないです。年齢より老けて見えるのはもちろんですが、健康面でも影響があるので見直してほしいですね。猫背による体への影響としては、

 

・筋力バランスが悪いため肩や腰に負担がかかり、肩凝りや腰痛になりやすい

・血流が悪くなると頭の筋肉も硬くなって血流が悪くなり、神経が刺激されて頭痛を引き起こす

・体がゆがんでいるため血管を圧迫し、血行が悪くなることで冷えやむくみの原因になる

・前かがみになるため首の周辺にたえず負担がかかるため、首が前に出る「ストレートネック」になり、首や肩の凝り、頭痛などを引き起こしやすい

・胸郭や肺が圧迫されているため呼吸が浅くなってしまい、血液中の酸素が不足して肩凝りや頭痛、疲れが取れにくいといった影響を及ぼす

 

といったことが挙げられます」(駒形先生)。

 

 

猫背は自力で正すことはできる?

深呼吸

 

まずは胸で深く呼吸する時間を増やしてみて

猫背の人は、若いころから猫背に悩んでいる人も多いでしょう。それだけ、直しにくい姿勢なのではないでしょうか。

 

「体がゆがんでいる人にとって、姿勢を正すことは筋トレに近い負荷がかかるのです。ですから、正しい姿勢でいるだけでも結構大変。しんどいので、なかなか続かないのです。

 

猫背を正すには、胸周りの筋肉を鍛えることが必要ですが、まずは硬くなった筋肉をほぐすことが最優先です。

 

背伸び両腕を肩から回すなどもよいですが、筋肉をほぐすストレッチ代わりとしておこなってほしいのが、胸式呼吸です。胸をしっかり開いて、ゆっくり吸ってゆっくり吐きます。これだけでも硬くなった筋肉をほぐすことができます。また、胸式呼吸は自律神経を整えることも期待できるので、気が付いたときでいいので意識的におこなってほしいですね」(駒形先生)。

 

整骨院でプロの力を借りたり、さまざまな矯正グッズを活用したりするのはいかがですか?

 

「整骨院や整体に行ったその日は姿勢は正されます。しかし、癖や習慣を直さないとすぐに元に戻ってしまいます。整った姿勢を維持する目的で活用するのがいいでしょう。グッズも同様に、癖や習慣を直す気持ちが大切です。最低でも1カ月は使ってみないと変化はわかりません」(駒形先生)。

 

まとめ

猫背は長年の癖であるがゆえに、自分ではなかなか気付きにくいものです。私自身、何十年もこの姿勢で過ごしてきましたが、最近子どもから「背中が丸いよ」と指摘されるようになり、ようやく危機感を覚えました。

 

今回の取材を通じて、猫背を正すことは単なる「筋トレ」ではなく、まずは「呼吸で胸をひらくこと」から始めればいいという学びがありました。完璧な姿勢を維持しようと力むと続きませんが、まずは鏡で自分の姿を直視し、気が付いたときに深く胸を広げて呼吸する。そんな小さな一歩から、体への負担を減らしていきたいと感じています。

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

※一部、AI生成画像を使用しています

 

 

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取材・文:岩崎みどり

ライター歴25年以上。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。

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