私はフリーランスで仕事をしており、毎日決まった時間に仕事がある状況ではなかったため、第三子が2歳半になるまでは一時保育を利用したり子連れ出勤したりして、ほそぼそと仕事を続けていました。子連れ出勤の雰囲気や工夫したことなどをご紹介します。
生後2カ月から一緒に打ち合わせ
イベント企画や営業などをおこなっていた私は、打ち合わせなど短時間の仕事の場合は、生後2カ月から赤ちゃんを連れて行きました。上の子のお迎えや行事などで赤ちゃんとやむを得ず外出することが多かったので、外出自体に抵抗は少なかったです。
先方には赤ちゃんと一緒に行くことを事前に伝え、約束している時間の20分前には打ち合わせの場所近くに到着し、授乳やおむつ替えなどを済ませて訪問するなどの工夫をしていました。
相手方の反応や変化
訪問先では、ベビーベッドや赤ちゃんを床に寝かせられるスペースを用意してくださる方もいて、あたたかく受け入れていただき、ほっとしました。赤ちゃんがぐずったり泣いたりして先方に迷惑をかけてしまうのでは……という不安はありましたが、逆に赤ちゃんがいることで、いつもより和やかな雰囲気の打ち合わせになりました。
赤ちゃんと日常的に触れ合わない方は、最初はどう対応してよいのかわからないといった反応でしたが、回数を重ねると、赤ちゃんの成長に驚きながらも、笑顔で抱っこしてくれるようになりました。
育児の方針と仕事のやり方に悩む
大変だったことは、低月齢のときは授乳やおむつ替えが頻繁なことと、着替えやおむつなどで荷物がとても多いことでした。そして赤ちゃんが歩けるようになると部屋を出たがるため、おもちゃやおやつでなんとかごまかしている……ということもあり、自分の子育ての方針に反している行動に「これでいいのか……」と悩むときもありました。
3歳くらいになると言葉がしっかり話せるため、「帰りたい! 嫌!」とお客様の前で言ってしまうことも。一緒に行ける環境作りを頑張っても、年齢が上がって自我が芽生えてくると大変さを感じました。
ありがたいことに子連れ出勤を受け入れてくださる方が多かったのですが、やはり失礼がないように毎回とても気を張っていました。一時保育の日は思い切り仕事もできるし、子どもに神経を使わなくて済むのでいつもより疲れませんでした。けれど保育園に入園せず、隙間時間に子どもとお散歩へ行ったり、児童館の行事に参加したりと、仕事を完全にやめなくても自分の好ましい関わり方ができたので、経験できてよかったと思っています。子連れ出勤は、赤ちゃんの個性やお母さんの大切にしたいことのバランスを考えておこなうことが大切だと感じました。