義両親の男孫ひいき
義両親は、息子のことを「わが家の大事な跡取り」と言って特別扱いする一方で、娘にはほとんど関心を示しません。
誕生日やクリスマスも、息子にはプレゼントを用意するのに、娘には何もなし。話しかける回数も圧倒的に息子のほうが多く、娘は幼いながらにその空気を感じ取っているようでした。
私はそんな様子を見るたび、私は胸が痛み、義実家とはなるべく距離を置くようになっていました。
こどもの日のお祝いで
そんなある日、義母から連絡がありました。
「今度のこどもの日、久しぶりにみんなで食事しない? お寿司をご馳走するわ」
正直、気は進みませんでした。また娘が傷つくのではないかと思ったからです。しかし夫が、「俺もちゃんと見てるから。何かあったら俺が言うよ」と背中を押してくれたため、私たちは久しぶりに義実家へ向かうことにしました。
到着すると、やはり義両親は息子にべったりでした。
「大きくなったなぁ」「やっぱり男の子は頼もしい」
そう言いながら息子には何度も話しかけるのに、娘には「こんにちは」と言ったきり。
娘は寂しそうに私のそばを離れませんでした。
娘への冷遇と衝撃の事実
昼食の準備が始まり、私が「何か手伝います」と声をかけると、義母は「いいから座ってて!」と強い口調で言いました。少し引っかかるものを感じながら席についていると、食卓に人数分のお寿司が並べられました。
義母が笑顔で「たくさん食べてね」と言った直後、隣にいた息子が突然、「ママのおすし、変なにおいがする」と言ったのです。息子が寿司桶をクンクンと嗅いで顔をしかめたと思ったら、そのままお寿司をゴミ箱へ捨ててしまいました。
夫がゴミ箱の寿司を確認すると、私の分だけネタが乾き、少し酸っぱいようなにおいがしていました。
「ねぇ母さん、これ、いつ買った寿司?」
夫が低い声で尋ねると、義母は目をそらしながら、
「あ~昨日よ。冷蔵庫に入れ忘れてて……でも、もったいないと思って……」と小さな声で答えました。
夫は「なんでそんなものを出すんだよ!」と声を荒らげました。
すると義父は悪びれる様子もなく、「大げさだなぁ~。少しくらい平気だろ」と笑ったのです。さらに、「そんなに怒ることか? 息子にはちゃんといい寿司を出してるんだから問題ないだろ」と言い放ちました。
ひどい義父母と絶縁
その瞬間、夫は「娘をないがしろにして、今度は妻まで雑に扱うのか。もう限界だ!」と完全に怒りを爆発させました。
息子も泣きそうな顔で、「ママにいじわるするなら、僕もうおじいちゃんもおばあちゃんんもきらい」と言いました。
義両親は焦りだし「そんなつもりじゃ……」と言い訳していましたが、私たちの気持ちはもう決まっていました。その日を境に、私たちは義両親と距離を置くことにしたのです。
義両親はその後もしばらく連絡をしてきましたが、夫は一切応じませんでした。もちろん、子どもたちを会わせることもありません。
特に息子は、あの日の出来事がかなりショックだったようで、「もうおじいちゃんたちの家には行きたくない」とはっきり口にするようになりました。義両親はようやく自分たちの言動を後悔したようですが、失った信頼は簡単には戻りません。
今では家族4人だけで穏やかに過ごしています。身内だからといって、何をされても許されるわけではない――。今回の出来事を通して、私たちは改めてそう感じました。