義母のうそを鵜呑みにする夫
同居当初、家事は義母と分担することになっていました。このときは義母に悪い印象はなかったので、最終的に同居を認めたのです。私は週6でパートに出ているので、ひとりで完璧に家事をするのは無理があります。
夫は、年寄りに家事をやらせるなんて意地悪だと言いますが、義母は私が見たところ元気ハツラツ。毎日遊び歩き、先日はシニア婚活でハイキングに行っていました。私は夫に、ありのままのことを伝えているだけです。
どうやら義母が、夫にうそを吹き込んでいる様子。嫌味を言ってくる、頼み事をしても嫌な顔をされる、すぐにらみつけてくるなどと話しているそうです。
事実無根なので私は反論しましたが、いくら言っても夫は信じてくれません。それなのに、義母の言うことには何の疑いも持たないのですから……。ふだんの義母の言動を夫に伝えても、義母には悪気がないと言って笑い飛ばすのです。挙げ句、悪いように受け取る私が悪いと言い出す始末。あきれて話になりません。
義母をかばう夫に脅されて…
義母から家事に対してダメ出しをされたり、外出中に「すぐ帰ってこい」と言われたりするなど、無茶な言動が続いていました。私は夫に「義母にやめるよう伝えてほしい」と何度も相談しましたが、夫は「とにかく母さんとうまくやってほしい」と言うばかり。夫は義母に女手ひとつで育てられたため、頭が上がらないようでした。
そして何度目かの相談の際に、「よその家のようにうまくやれないなら、離婚も辞さない」と脅されてしまったのです。
私なりに家事もパートもしっかりやっていますし、義母にはパート代からかなりの額のお小遣いを渡しています。さらに夫は、私が30代半ばという年齢で、離婚をしたら再婚も出産も見込めないだろうと言い、追い詰めてくるのでした。
夫と義母の本音を聞いてしまい…
夫の脅しを受け、私がたどり着いた結論は……一生懸命働いて稼ぎ、義母に気に入られることでした。最近は残業をして働いています。ですが、その影響が家事に出ないようにしているので、夫と義母に認められ、正社員に戻ることを許可してもらえました。これでどんどん稼げます。
義母に気に入られるため、私は沖縄旅行をプレゼントすることにしました。義母は夫と行きたいと言っているようなので、2人分の飛行機とホテルを快く予約しました。
そして、旅行の日が迫ってきたある日、夫から連絡が入りました。
「パートまだ終わらないのか?」
「腹減ったんだけど」
そこで私は夫に返信しました。
「もう一生帰らないから」
「私がいなくても困らないんでしょ」
その日は仕事が早く終わったため、私は静かに帰宅しました。すると居間では、夫と義母が私の悪口で盛り上がっていたのです。あまりに内容がひどく、私は思わずその場を離れました。2人は「私が事故に遭って保険金が入ればいい」「そうすれば一生帰ってこないし、万々歳だ」とまで話していたのです。私が会話を聞いていたことに気づいた夫は、慌てて取り繕おうとしましたが、もう手遅れでした……。
夫と義母に尽くした“本当の目的”
実は私、近々離婚をするつもりでした。義母の機嫌を取りながらお金を稼いでいたのは、離婚準備のためだったのです。
離婚を切り出すと、夫は「話がしたい」と言ってきました。人の話はさんざん無視してきたくせに、自分の話だけは聞かせようとするなんて……。もちろん、旅行はキャンセル。夫が「母さんが楽しみに準備しているのに困る」と言うので、「それなら自分で連れていけばいい」と言い返しました。
夫は離婚になかなか応じず、離婚調停をすることに。夫はこのときになって、初めてつらい胸の内をさらしました。自らの行動を反省して謝罪するとともに、義母の扱いに長年困っていたことを吐露してきましたが、もう遅いのです。
離婚前、私は稼いだお金を義母に多めに渡すようになっていました。波風を立てたくない一心で言われるがままに渡していたのですが、その生活に慣れてしまった義母は、私が家を出て小遣いが減ると不満を爆発させているようです。そのことで、夫は頭を抱えていると聞きました。
悪いことがあっても、その先にはきっと良いことがある。そう信じて、これからは前を向いて生きていきたいと思います。
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家族だから、義母だからという理由で、一方的な我慢や犠牲を押しつける関係は健全とは言えません。また、「離婚したらもう再婚も出産もできない」などと不安をあおり、相手を支配しようとする言動も決して許されるものではありません。お互いを尊重し、安心して気持ちを伝え合える関係を築いていきたいですね。
【取材時期:2026年5月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。