生理周期が大きく変動した日々
閉経前の約2年間は、28日周期だったものが35日から56日周期へと大きく変動するようになりました。遅れることが多かったため、「早まることはないだろう」とどこかで油断していたのです。
総合病院での予期せぬトラブル
その予想が外れたのは、よりにもよって総合病院でした。診察中、ふと違和感を覚えたときには、すでにスカートと椅子にべったりとシミができていました。男性の医師に直接伝えるのは気が引けて、同席していた看護師さんに小声で事情を説明し、平謝りしました。
こんな失敗は、生理が始まったばかりの中学生のころ以来です。恥ずかしさでいっぱいでしたが、幸いにも場所が病院だったため、事後の処理に困ることはありませんでした。それだけは本当に助かりました。
夫とのやりとりで感じた無神経さ
実は、待合室には夫が待っていました。診察室から出るのが遅くなった理由を後から説明すると、「まだあがっていないの?」と、少し無神経なひと言。「まだ閉経していないし、時期は医師にもわからないのだから、仕方がないのに」と思いました。
まとめ
予想外のトラブルを通して、閉経前の生理の変化は「いつ、どこで起こるかわからないもの」だと身をもって実感しました。
ショックで恥ずかしい体験でしたが、病院という環境や看護師さんの助けがあったからこそ、冷静に対処できたのだと感じています。自分の体調を過信せず、予期せぬ変化をありのままに受け止めること、そしてひとりで抱え込まず周囲の助けを借りる大切さを学んだ出来事でした。
医師による解説:更年期の生理は油断しないで
閉経への過程は個人差が大きく、予測が難しいものです。心身の負担を減らすため、体の変化と受診の目安について産婦人科医が解説します。
1年は油断禁物!閉経はゆらぎながら進む
閉経が近づくと女性ホルモンの変動によって月経(生理)周期が乱れやすくなり、間隔が短くなったり長くなったり、予定外の出血が見られたりすることがあります。閉経は、最後の生理から1年間生理がないことを確認して初めて判断されるため、数カ月生理が来なくても、その後また出血することは珍しくありません。「まだ来ないだろう」と思い込まず、外出時には生理用品を持っておくと安心です。
「更年期のせい」と放置するのは禁物
更年期には生理の乱れが起こりやすい一方で、不正出血の陰に子宮筋腫(子宮の筋肉に良性の腫瘍ができる病気)や子宮内膜ポリープ、子宮体がん(子宮の内側にある膜にできるがん)などの病気が隠れていることもあります。特に、いつもと違う出血が続く、量が急に増えた、生理ではない時期に出血するといった変化がある場合は注意が必要です。「年齢のせい」と自己判断せず、一度婦人科で相談しましょう。
つらいときは治療という選択肢も
生理周期の乱れで日常生活に支障が出る場合は、治療で症状を和らげられることがあります。治療法には、ミニピルなどの黄体ホルモンを用いる方法や、黄体ホルモンを放出する子宮内システムであるミレーナなどの選択肢があります。また、更年期症状がある場合には、閉経前でもホルモン補充療法(HRT)が検討されることがあります。方法は年齢だけでなく、症状の強さ、持病、血栓症のリスク、避妊の必要性などを踏まえて選びます。不安を我慢せず、体質やライフスタイルに合う方法を医師に相談することが大切です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:國見幸太郎先生(山城公園レディースクリニック 院長)
著者:花沢とこ/50代女性・パート
イラスト:はせがわじゅん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)
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