「低収入の甲斐性なし」見下される日々
「あなたって本当に家にいてばかり。低収入の甲斐性なしなんだから、せめて役に立ってもらわないと」
義母はいつのころからか、私に冷たい言葉を投げかけるようになりました。さらに妻まで、「ほんと、私が外で働いてるんだから、家のことくらい完璧にやってよね」と、私を小馬鹿にするように。
それでも離婚せずに耐えてきたのは、娘の存在があったからです。離婚すれば、娘と一緒に暮らせなくなるかもしれない——そう思うと何も言い返せず、必死に義母の世話を続けてきました。しかし、ある出来事をきっかけに、私の我慢は限界を迎えることになります。
義母「あんたの遺産はゼロ」すると娘が…!
ある日、資産のある義母が、唐突に遺言書の話を始めました。「私もそろそろ遺言書を作ろうと思ってね。だけど、私の遺産は全部、娘(妻)に渡すつもりだから。あんたは所詮『他人』だからゼロよ」義母と妻は顔を見合わせてニヤニヤと笑っています。
私は、義母の遺産をもらうつもりなどありませんでした。けれど、これまで義母の介護を担ってきた私に対して、わざわざそんな言い方をしなくてもいいのに……と、悔しさが込み上げます。
すると、横で聞いていた5歳の娘が無邪気な笑顔でこう言ったのです。
「じゃあ、これからはばぁばのお世話もママだね!」
身勝手な妻へ、夫が密かに進めていた反撃
その瞬間、妻は顔を真っ赤にして激怒しました。「嫌よ! なんで私が介護なんかやらなきゃいけないの!?」
実の母親の介護すら「絶対にやりたくない」と叫ぶ妻。そのあまりにも身勝手な姿を見た瞬間、これまで張り詰めていたものがプツンと切れました。
実は最近、介護や家事を私に丸投げしたまま、平日の夜遅くや休日に外出する妻を不審に思い、私は密かに探偵を雇って調査していました。そこで判明したのは、妻の不倫。さらに、不倫相手に貢ぐために多額の借金まで作っていたようで……。
「実の親の世話もせず、不倫三昧……これ以上はもう無理かもしれない」私はついに、離婚を決意しました。
慰謝料を義母に頼った妻。まさかの拒絶で
数日後、私は妻に不倫の証拠を突きつけ、離婚と慰謝料を請求しました。「え……嘘でしょ!? なんでバレてるの!?」とパニックになった妻は、「お母さんのお金で慰謝料なんてすぐに払ってやるわよ!」と開き直り、義母に泣きつきました。
しかし、それを聞いた義母の反応は冷酷なものでした。「あんた、私の大事なお金を慰謝料なんかに使う気!? ふざけるんじゃないわよ!」義母はすぐに遺言書を書き換えると宣言し、「こんな借金まみれの娘と一緒には暮らせない」と、さっさと自分のお金で有料老人ホームに入居してしまったのです。
妻の不倫相手は、妻が義母から受け取る遺産を当てにして近づいていたようです。しかし、その見込みがなくなったとわかると、あっさり妻のもとから去っていったそうです。結局、誰にも頼れなくなった妻は、借金と慰謝料を自力で支払うため、必死に働くハメに。
一方の私は、これまで娘の食事や送迎、園の行事、寝かしつけまで日常的に担ってきたこともあり、親権を無事に獲得。義母の介護に費やしていた時間を、今はすべて娘との時間に充てられるようになり、2人で平穏な新生活を送っています。
◇ ◇ ◇
今回のように、長年家族を支え続けていても、その献身が当たり前のように扱われてしまうケースは少なくありません。介護や家事は、誰かひとりが背負うものではなく、家族で協力して支え合うことが不可欠です。
不満や負担を抱えたまま我慢し続けると、心身ともに限界を迎えてしまうこともあります。無理を重ねる前に周囲の人や第三者機関に相談し、自分自身の人生や幸せも大切にしたいですね。
【取材時期:2026年5月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。