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甘いものへの執着を「子どもみたい」と他人事のように笑う母にイラ立ちが #母の認知症介護日記 310

「母の認知症介護日記」第310話。アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

母・あーちゃんが施設で暮らし始めてから、半年がたちましたが、あーちゃんはいまだに自分の施設の場所がわからず、最寄りのバス停の名前も覚えられていない状態。もともと方向音痴だったとはいえ、それでは説明がつかないくらいに場所がわからなくなっていて、ワフウフさん姉妹は認知症の進行を目の当たりにしています。以前受けたMRIやSPECT検査の結果、あーちゃんには前頭葉と側頭葉にかけて強い萎縮があることがわかっていて、典型的なアルツハイマー型認知症とのこと。脳のどの部分がダメージを受けているかによって、出てくる症状は異なるようで、萎縮がどのくらいのスピードでどこまで広がるのか、いつどんな変化を起こすのかはわからないため、ワフウフさん姉妹は常に恐怖を感じています。

先日、あーちゃんと出かけたときのこと。たくさん歩いたので、お茶を飲もうとお店に入ったのですが、あーちゃんはスイーツメニューに釘付け。このところ外食が続いていることもあり、ワフウフさんが「今日はやめておこう」と言うと、あーちゃんもすんなり「そうね!」と納得しましたが……。何を注文するか聞いてみると「なんだか甘いものが食べたいわねえ」と返ってきて、ワフウフさんは苦笑い。なんとかドリンクのみを注文したものの、隣の席の人がパフェを食べていて、あーちゃんは「おいしそうねえ!」を連呼して大興奮です。さっき、甘いものはやめておこうと何度も言われたことをすっかり忘れ、ワフウフさんに「私、どうしてあれにしなかったのかしら?」と不思議そうに言っているあーちゃんを見て、一気に疲れが増したワフウフさんでした。

 

うれしい体重増加

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

自分の状態を考えることなく、甘いものばかりを食べたがるあーちゃんには、イライラさせられることも多く、つい小言を言ってしまうことも。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

それでもあーちゃんは、他人事のような反応で……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

「子どもみたい」と、笑って済ませてしまいます。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

先日、ちょっと強めに言ってしまったときも、開き直るようなひと言で片付けてしまいました。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

年を取ると子どもに返ると言われることもあるけれど、あーちゃんはプライドが高くて自分の認知症も認めない78歳の高齢者です。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

何度注意しても自分を正すことができないあーちゃんにイラ立ってしまうのは、母親にはしっかりしていてほしいという娘としての感情なのかもしれません。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

今回は「太った話」も少し。といっても、私の話ではなくあーちゃんの話です。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

あーちゃんは昔から食べても太らない人で、認知症が判明したころは身長153cmで35kgしかなく、ストレスがかかるとさらに痩せてしまいます。そのストレスの原因というのは、紛れもなく父。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

施設に入る前、あーちゃんの体重は38kgほどに増えていましたが、それは食事の管理ができなくなって食べ放題状態になっていたからであって、手放しで喜べることではありませんでした。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

しかし、先日あーちゃんにいつも着ているサイズの服を試着させたところ、下っ腹がぽっこりとしているのに気付きました。ひとつサイズを上げてみたら、ピッタリです。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

姉・なーにゃんも同じように思っていたようです。その後、新しい認知症の病院にかかるタイミングで体重を測ると、41kg! 40kgオーバーは初めて見ました。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

いまだに、父の話をすることもありますが……。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

こんな言葉が出ることもあるので、施設で食事が管理されている状態でも体重が増えているのなら、父というストレスから解放されて、体もそれに素直に反応しているということでしょう。

 

 

自分の状態を考えることなく、甘いものばかりを食べたがるあーちゃんには、イライラさせられることが多々……。しかも「本当に食べたい欲求がすごいね! ちょっと尋常じゃないくらい」と私が小言を言っても「そうなの? 自分では全然わからないわ。」とか「なんか子どもみたいね!」とか言って、まるで他人事のように笑うだけ。覚えていられないから仕方がないとはいえ、改める様子もありません。

 

先日も、あーちゃんのしつこい「甘いもの食べたい攻撃」にイラ立った私が、ちょっと強めに注意したところ、あーちゃんは「人間は年を取ると子どもに返るって言うものね!」と開き直ってしまいました。「あーちゃんは子どもじゃなくて大人なんだからね!」と、突っ込まずにはいられなかったのですが、私がこんなふうにイラ立ってしまうのは、母親にしっかりしていてほしいという娘の感情なのでしょうか……。

 

認知症がわかったころ、あーちゃんは身長153cmで体重が35kgしかありませんでした。昔から食べても太らない人で、おまけにストレスに弱く、ストレスがかかるとすぐにげっそりと痩せてしまうあーちゃん。ストレスの主な原因は、ずばり父の存在。それが、施設で暮らすようになり父と離れたことで、なんと体重は41kgまで増加! 食事がしっかり管理されているのに体重が増えているということは、父というストレスがないことに体が素直に反応しているのだろうと思うので、うれしいです!

 

--------------

 

認知症が進行していくことは頭で理解していても、しっかりしていたころの姿を知る家族としては、いろいろなことがわからなくなって、できなくなっている上に、それを他人事のように笑う姿に複雑な気持ちになってしまうのも仕方ないのかもしれません。「もう、昔のようには戻らない」ことを受け入れるのが、認知症介護の最初の一歩と言えるのかもしれませんね。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

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この記事の著者
著者プロファイル

マンガ家・イラストレーターワフウフ

昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。 2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

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