私は通勤がない分、家事の多くを担っていました。休みの日は夫も手伝ってくれており、それなりに平穏な日々を過ごしていたのですが、ある時期からその生活は一変しました。
非常識な義姉と非協力的な夫
生活が一変した原因は、夫の兄(義兄)の妻である義姉でした。義兄夫婦には5歳、7歳、8歳の3兄弟がいます。ある日、義兄が単身赴任で県外へ行くことになり、私たちは「何か困ったことがあれば手伝いますよ」と声をかけました。
私は「困ったことがあれば」そう言ったのですが、義兄が単身赴任して以来、義姉は週末になると、たびたび甥っ子たちをわが家へ連れて来るようになったのです。甥っ子たちは元気いっぱいで、家の中を走り回ったり、私の仕事の資料を散らかしたりと目が離せません。
ある週末、どうしても外せない仕事があった私は、義姉に預かるのは難しいと伝えました。しかし義姉は「ぷぷっ……外せない仕事? 在宅のくせに偉そう〜♡ 仕事の融通なんていくらでも利くでしょ? 大した仕事じゃないんだから♡」と鼻で笑い、「子どもがいないんだから、今のうちに予行練習だと思ってよ! お世話させてあげる〜」と、強引に甥っ子たちをわが家に上がらせて、そのまま出かけてしまったのです。
仕事柄、週末に差し込みの仕事が発生することが多い私。甥っ子たちのお世話をしながらでは仕事になりません。困り果てた私は、休みで家にいた夫に助けを求めました。
しかし夫は「兄貴がいなくて、お義姉さん、ひとりで大変なんだよ。困ってるんだから預かってやればいいだろ。在宅でラクなんだし、お前どうせ暇じゃん。心が狭いな」と私を責め、自分はゴルフの練習だと言ってそそくさと外出してしまいました。
積み重なる不信感
義姉から強引に甥っ子たちを預けられ、夫も協力してくれず、私は仕事もままならず……甥っ子たちのお世話で疲労困憊になる週末が何度か続きました。
限界を感じた私は、近所に住む自分の両親に事情を話し、週末の数時間だけ甥っ子たちの遊び相手をしに来てもらうことにしました。
同時に、私は以前から義兄に「週末のたびにお義姉さんが子どもたちを預けに来て困っています」と相談していました。義兄も、週末に義姉と連絡が取れないことが増えて不審に思っていたようで、「今度の週末、抜き打ちでそっちに行ってみる」と言ってくれていたのです。
そして迎えた週末。いつものように義姉が甥っ子たちを預けに来ました。「今日は夜までお願い! 大事な用があって♡」そう言って義姉は、おしゃれな洋服に高いヒール姿で去って行きました。
夫はというと、「じゃあ俺はゴルフの練習だから」と言って、甥っ子が来たと同時に出かけて行きました。私は両親に連絡し、手伝いに来てもらい、仕事をしたのです。
そして夕方を過ぎ、夕食も済ませ、20時を過ぎたころ、両親が甥っ子たちを見てくれているところに、「ただいまーメシー」と言いながら、ようやく夫が帰宅しました。
甥っ子たちのお世話を放棄し、帰宅早々に夕食を要求する夫に「おかえり♪」と返答したのは私の両親。私の両親がいることに驚き、夫がしどろもどろになっていると、そこへ甥っ子たちを迎えに義姉もやって来ました。
「えっとー?」と固まる夫と義姉。構わず走り回る甥っ子たち。気まずい空気が流れていました。そこにタイミングよく、単身赴任先から戻ってきた義兄も到着!
突然の義兄の登場に、義姉の表情がこわばりました。義兄は静かな声で、「今日、どこへ行ってた?」とだけ尋ねました。義姉は「え? 友だちと買い物だけど?」と笑ってごまかそうとしましたが、義兄はスマホを取り出し「じゃあ、この男は誰だ?」と画面を見せたのです。
そこには、義姉が見知らぬ男性と腕を組み、ホテル街へ入っていく写真が映っていました。この日、単身赴任先から早くに戻っていた義兄は、私からの「甥っ子たちを預かりました」という連絡を受け、義姉の後をつけていたのです。
その写真を見ると、義姉は一瞬で顔面蒼白に……。
「ち、違うの! これは、その……!」
動揺した義姉は言葉を詰まらせ、最終的に別の男性と関係を持っていたことを認めたのです。
義姉と夫の末路
義兄夫婦は今後のことを話し合うため、子どもたちを連れて自宅へ帰っていきました。
その修羅場を見ていた夫は、あきれたような顔で「まさかお義姉さんが浮気とはね。巻き込まれるなんて、お前も災難だったな」と私に言ったのです。
自分も甥っ子たちのお世話から逃げていたくせに、他人事のような夫の態度を見て、私の中で何かが冷めました。私の仕事を見下し、困っているときに助けてくれなかったこの人とは、これ以上一緒にやっていけない。そう感じた私は「今すぐ出てって。あなたとは離婚します」と告げました。
夫は焦って「なんかごめん! 俺が悪かったんだろ? 謝るよ」と、何に対しての謝罪なのか自分でもわかっていないような言葉を繰り返しました。その様子に私の両親は大きくため息をつき、厳しく叱責。最終的に夫は観念し、荷物をまとめて家を出ていきました。
その後、義姉は義兄から離婚を突きつけられ、親権も義兄が持つことになったそうです。浮気相手は逃げてしまったようで、義姉はひとりぼっちに。私たち夫婦の離婚も無事に成立しました。元義兄は、転勤のない仕事に転職し、実家のご両親のサポートを受けながら、子どもたちを育てていくと聞きました。私があの子たちに会うことはなくなりましたが、彼らが健やかに成長してくれることを心から願っています。
◇ ◇ ◇
在宅ワークという働き方を見下して強引に子どもを預けた義姉と、妻のSOSを無視し続けた夫は、身勝手な行動がたたり、共に離婚という結末を迎えました。在宅勤務とはいえ仕事であることに変わりはなく、都合よく託児所代わりにしていい理由にはなりません。それに、パートナーを理解しようとせず、寄り添おうともしない態度は、夫婦の信頼関係を壊してしまうものなのではないでしょうか。
理不尽な要求を押し付けられ、パートナーにも頼れない状況に陥ったら、ひとりで抱え込まずに信頼できる人に相談し、自分の生活を守るための行動をしたいですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※一部にAI生成画像を使用しています