「決断」が続いた1日の終わりに
海外在住中に出会い、結婚した私たち夫婦。結婚式は日本で挙げたいという思いがあり、一時帰国中の限られた日程で準備を進めることになりました。
そのため、ドレス選び、式の進行、料理、装花、ヘアメイクの打ち合わせを、すべて1日に詰め込むという、かなり慌ただしいスケジュールに。朝から何度も「決める」ことが続き、夕方を迎えるころには、私も夫もすっかり疲れ切っていました。
気力も体力もほとんど残っていない状態で、最後のヘアメイクの打ち合わせへ向かったのです。
最後の打ち合わせで限界を迎えて
ところが、ヘアメイクさんとのやりとりが、思っていた以上にうまくいきませんでした。私が「なんとなく、こういう雰囲気で……」とあいまいに伝えると、ヘアメイクさんからは「どうしたいですか?」「どちらか決めていただかないと」と、具体的な希望を確認する言葉が返ってきたのです。
もちろん、相手は仕事として必要な確認をしてくれていたのだと思います。ただ、そのときの私は、寄り添いながら一緒に考えてもらえるものだと、どこかで期待していました。疲れ切った状態だったこともあり、ひとつひとつの質問が、思いのほか重く感じられてしまったのです。
「ちゃんと決めなきゃ」「でも、もう頭が回らない」「迷惑をかけているかもしれない」……。疲労と緊張で気持ちが追いつかなくなり、恥ずかしさや申し訳なさも重なって、ついに涙があふれてしまいました。
涙が止まらず、夫も心配して…
突然泣き出した私を前にヘアメイクさんも驚いた様子で、すぐに担当プランナーさんが箱ティッシュを片手に駆けつけてくれました。別室で待っていた夫もただならぬ気配を感じたのか、心配そうに飛んできました。
結果として、1時間近く「花嫁待ち」のような時間が生まれることに。泣き止みたいのに、焦れば焦るほど涙が止まらず、当時のことを思い出すと、今でも少し恥ずかしくなります。
ただ、式当日は「落ち着いて臨もう」と気持ちを切り替えたこともあり、無事に楽しい1日を過ごすことができました。振り返ってみると、そのヘアメイクさんは飾らずフランクに接してくれる方だったのかもしれません。当日は変に緊張せず、自然体で楽しめたように思います。
結婚式の打ち合わせは想像以上に決めることが多く、私の場合は予定を詰め込みすぎたことで、途中で気持ちが追いつかなくなってしまいました。楽しみにしていた準備の時間だからこそ、無理のない進め方を意識することも大切だったのだと思います。
結婚式準備には、時間の余裕だけでなく、心の余裕も必要なのだと実感した出来事でした。
著者:岡田圭/30代女性・新卒で編集プロダクションに入社後、女性誌やウェブを中心に恋愛や人間関係などのテーマで数多くコラムを執筆。
イラスト:はせがわじゅん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)
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