娘を出産。しかし、夫は抱っこを拒んで…
夫に何度電話をかけてもつながらず、私はパニックに。幸い、以前から相談に乗ってくれていた看護師の親友に連絡がつき、落ち着いて病院へ向かうことができました。
その後、無事に娘を出産。遅れて病院にやってきた夫は、申し訳なさそうにしていたものの、どこか様子がおかしいのです。娘を抱っこするどころか、ベッドの少し離れた場所から見ているだけ。近づこうともしません。
「抱っこしてみる?」と声をかけても、夫は目をそらして「いや、今はいい」と言うばかりでした。
えっ!?赤ちゃんを見た夫の発言に絶句…
その後、夫は急に病室から出ていってしまいました。心配になって連絡すると、しばらくして返ってきたのは信じられない言葉でした。
「ごめん。なんか、まだ実感が湧かなくて」
「赤ちゃんの顔を見ても、正直かわいいと思えなかった」
私は一瞬、言葉を失いました。初めての子育てに不安があるのは私も同じ。戸惑う気持ちまでは理解できます。けれど、それを「かわいくない」という言葉で表現してほしくはありませんでした。
夫は「退院するころには大丈夫だと思う」「少し時間がほしい」と繰り返しました。言っている意味がわかりません。それでも、出産直後で私自身も心身ともに余裕がなく、深く追及する気力がありませんでした。
退院後、里帰りすることも考えましたが、夫が「もう少しだけ待ってほしい」と言うため、いったん自宅へ戻ることに。しかし、数日たっても夫の帰宅は相変わらず遅く、育児にもほとんど関わりません。娘を抱っこしようともしないのです。
「あと3日だけ待って」夫の言動に違和感が…
限界を感じた私は、「しばらく実家に帰りたい」と夫に伝えました。すると夫は、なぜか「あと3日だけ待ってほしい」と必死に言ってきたのです。
「3日後にはちゃんとできる。抱っこもできるから」
「家事も育児もやる。だから今は待って」
あまりにも不自然な言い方に、私は違和感を覚えました。なぜ“3日後”なのか。なぜ今は娘に触れようとしないのか。
その夜、夫が入浴している間に、リビングに置きっぱなしだったスマホに通知が表示されました。画面には、知らない女性の名前と「検査結果、大丈夫だった?」というメッセージ。胸騒ぎがして問い詰めると、夫は最初こそごまかしましたが、やがて観念したように話し始めました。
出産前、夫は会社の後輩女性と不倫をしていました。さらに、その相手から感染症の可能性を告げられ、検査を受けていたというのです。触れただけで感染するものではないはずですが、夫は「万が一、赤ちゃんにうつしてしまったら……」と不安になり、娘を抱くことを避けていたそうです。怒りと悲しみで、頭が真っ白になりました。
すべてを知った私が夫に告げた決断
3日後、夫は「検査は問題なかった」と言い、育児休暇を取ったから家事も育児も任せてほしいと張り切って帰ってきました。でも、私の気持ちはもう決まっていました。
私は夫に「離婚したい」と伝えました。夫は何度も謝り、「家族を守るために近づかなかった」「不安にさせたくなかった」と言い訳を重ねました。けれど、そもそも家族を危険にさらすような行動をしたのは夫です。どれだけ謝られても、出産前後の大切な時期に裏切られた事実は消えません。
その後、お互いの両親を交えて話し合いをしました。夫は離婚を拒み続けましたが、私は実家に戻ることを決意。弁護士にも相談し、離婚に向けて準備を進めることにしました。
あとからわかったのは、夫の不倫がかなり前から続いていたということ。私が不倫相手にも慰謝料を請求したことで2人の関係はギクシャクし、そのまま別れたようでした。
今はまだ気持ちの整理がつかない部分もあります。それでも、娘の寝顔を見るたびに、この子を守っていこうと強く思います。夫との関係は終わっても、これからは娘との新しい生活を前向きに築いていきたいです。
◇ ◇ ◇
妊娠・出産期という、妻が最もパートナーのサポートを必要とする時期の裏切りは、夫婦関係に決定的な亀裂を生みました。出産前後は心身ともに大きな負担がかかる時期だからこそ、夫婦で支え合う姿勢が大切ですよね。
また、不倫はパートナーとの信頼関係を壊すだけでなく、家族を深く傷つける行為です。自分の軽はずみな行動が、あとでどのような結果を招くのかを考えて行動したいですね。
【取材時期:2026年5月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。