「結婚詐欺では?w」私に噛みつく後輩女子
結婚式まであと1カ月というある日、会社の後輩A子から突然メッセージが届きました。
「結婚したんですね。絶対それ、結婚詐欺ですよ(笑)」
思わぬ連絡に戸惑いつつも、「どういう意味?」と返すと、A子は平然と続けました。
「だって、アラフォーのお局と結婚したい人なんていませんから」
A子は普段から、私にだけ妙に棘のあることを言います。若くてかわいいと持ち上げられてきたタイプで、実力主義の職場で地味な私が評価されるのが気に入らないのだと思います。
私が「入籍もして一緒に暮らしてるから、詐欺じゃないよ」と淡々と返すと、A子は「物好きなんですね。相手は60代とか?」と、さらに失礼な言葉を重ねてきました。
さらに彼女は、こう続けたのです。
「そういえば、職場で結婚式の話を聞きました。来月の月末ですよね? 私も同じ日に式を挙げますから」
「会社の人たちは、みんな私の式に来ますよ」
耳を疑いました。
夫に元気をもらって
A子が結婚するなどという話は聞いたことがなかったので、「さすがに冗談でしょ」とは思いつつ、胸の奥がざわついて落ち着きませんでした。
私はこのことを夫に相談しました。「職場の後輩が、私たちと同じ日に結婚式を挙げるって言ってきて……正直、嫌な予感がする」と。すると夫は……
「そんなの気にしなくていいよ。来てくれる人は、ちゃんと僕たちの式に来てくれる」
「君のことを普段から見てる人なら、変な噂や意地悪に流されないと思う」
その言葉で、少し肩の力が抜けた気がしました。A子のペースに飲まれるのではなく、私たちは私たちらしくやればいい。そう思えたのです。
後日、それとなく結婚式に出席予定だった同僚に聞いてみると、たしかにA子から式のお誘いがあったと言います。「私の式に出るから」と、参加しないことを告げたそうなのですが、それでもA子からは「席は空けておくから必ず来て」と強引に言われたとのこと。欠席なのに、勝手に出席扱いにされていると思うとのことでした。
結婚式当日…会社の人たちは来てくれている?
そして迎えた結婚式当日。
挙式と披露宴の間にスマホを見ると、A子からメッセージが届いていました。
「私、これから式なんで、招待客を奪うことになると思いますが、恨まないでくださいね」
返信するか迷いましたが、式当日に余計な不安を抱きたくなかったため、返事はしませんでした。
その後、披露宴は、ありがたいことに温かい雰囲気で進みました。何より、A子が「奪う」と言っていた職場の人たちも、予定通り挙式から私たちの結婚式に来てくれていて、笑顔で祝ってくれたのです。これは後に聞いた話ですが、当然、時間がかぶっていたA子の式には行けないものの、上司がご祝儀だけ、まとめて渡しにいったそうです。
後輩「助けてください!」
披露宴が終わるころ、ふとスマホを見ると、A子から今度は焦ったようなメッセージが届いていました。
「助けてください!」
どうしたのか聞くと、A子の新郎が「式を続けられない」と言い出したのだそうです。職場の人が誰も来ないことを不審に思われ、A子が「嫌がらせで、式の日を職場の先輩と同じにした」ことを明かし、新郎が激怒したとのことでした。「そんなことをする人だと思わなかった。信用できない」と言われたと。
それでなんとA子は、私に新郎を説得してほしいと言ってきたのです。正直、「一方的に悪意を向けられただけの私がなぜ?」とまったく理解できませんでした。
そして、私は最後にこう返しました。
「仕事のことなら助けるけど、プライベートまで責任は持てない。無理です」
それきり連絡はこなくなりました。後日、会社の同僚たちから、A子の結婚式について「結局、式はやったけれど、夫婦で話し合いをすることになったらしい」と聞きました。会社では以前より大人しくなり、私に絡むこともなくなりました。
私はというと、祝福してくれた人たちと夫に感謝しながら、少しずつ日常に戻っています。年齢だの見た目だのではなく、普段の積み重ねで築いた関係は簡単には崩れない。そう実感できた出来事でした。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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