現在2歳になる息子は、生後11カ月ごろから、昼寝や夜寝るときにお気に入りのピンクのパジャマをスースー嗅ぎながら眠ります。私と息子にとってピンクのパジャマは、寝かしつけだけでなく、車で遠出するときや飛行機に乗るとき、旅行でホテルや旅館に泊まるときなどの必需品です。
お泊まり会で見た衝撃の寝かしつけ
息子が生後6カ月のころ、友だちが1歳1カ月になる娘さんと私の家に泊まりに来ました。夜になり、友だちが寝かしつけようと、かばんからある物を取り出して娘さんに手渡します。よく見ると、花柄の10cm角のやわらかそうなガーゼでした。
娘さんはガーゼを鼻でくんくん嗅いだまま、なんと、ものの10分足らずで寝てしまったのです。友だちが背中をトントンたたいてあげていましたが、寝かしつけのあまりの速さとスムーズさに、私は衝撃を受けました。
母からもらったピンクのパジャマ
私も息子が眠るときに安心するお気に入りの「なにか」を作りたいと考えるようになったのは、息子が生後9カ月になった冬の初めでした。離乳食を始めて3カ月が経ち、夜間断乳を始めたときで、大好きなおっぱいがなくなった息子は夜中4~5回泣いて起きるようになったのです。
このころ、寝かしつけ疲れで外に出る気力が起きず、家にいることが増えた私は、出産祝いに母からもらったポリエステル100%のふわふわしたピンクのパジャマをいつも着ていました。
忘れたらいけないものランキング第1位!
ある日、息子が洗濯物カゴの近くでゴソゴソ遊んでいました。見ると、洗濯前のピンクのパジャマの上で寝転がっていたのです。「もしかしたら!」と思い、夜の寝かしつけのときに息子にピンクのパジャマを渡しました。息子はパジャマを鼻にあて、スースーと気持ちよさそう……。背中をトントンしながら一緒に眠ってしまった私がハッと目を覚ましたのは、なんと朝5時だったのです!
それからは、車中や旅先でも必ず持ち歩くようにして、一緒に眠ることを習慣づけました。2歳になった今でも、もちろん夜中起きてしまうことはありますが、ピンクのパジャマを与えればまた安心して眠ってくれます。旅行やお出かけの際の持ち物で、最初に準備するのはピンクのパジャマになりました。
息子が安心して眠ることのできるお気に入りの物ができたことで、卒乳のきっかけにもなりました。また、友だちの家でのお泊まりや家族旅行など、外泊先でもぐっすり眠ってくれるため、私と息子の行動の選択肢も広がったと思います。
著者:清水なお
2歳男児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。