何げないひと言に耳を疑った夜
ある日の夕食後、私は台所で後片付けをしていました。すると婿が娘に向かって、笑いながら「お義父さん、定年なんだから家事くらい全部やって当然だよな」と言ったのです。
冗談のつもりだったのかもしれませんが、その言葉を聞いた瞬間、私は耳を疑いました。表面上は笑って受け流したものの、胸の中には何とも言えない引っかかりが残りました。家族とはいえ、そうした考え方を当然のように向けられたことに、複雑な気持ちになったのです。
価値観の違いに戸惑ったものの
後から娘にそれとなく聞いてみると、婿は「家事は年上がやるもの」という実家の価値観の中で育ってきたようでした。私はそこで、悪気があって言ったわけではないのかもしれないと思いました。
とはいえ、そのまま何も言わずに過ごしていては、こちらの気持ちも伝わらず、お互いのためにもならない気がしました。家族だからこそ、こうした違和感を曖昧にしたままにしてはいけないのではないか。そう思うようになりました。
落ち着いて向き合ったことで関係が変わった
翌日、私は婿と2人で話す時間を作りました。そして感情的にならないよう気を付けながら、「家事は年齢で決めるものではなく、できる人が協力してやるものだと思っている」と伝えました。
すると婿は真剣に話を聞き、「気付かずに失礼なことを言ってしまった」と素直に謝ってくれました。その姿を見て、きちんと言葉にして伝えてよかったと感じました。
それからは、婿も積極的に家事を手伝うようになり、同居生活は以前よりずっと穏やかなものになりました。あのとき黙ったままでいたら、心のわだかまりは残ったままだったかもしれません。
まとめ
家族であっても、育ってきた環境が違えば、当たり前だと思っていることも違うのだと改めて感じた出来事でした。相手の言動に驚いたときこそ、感情に任せるのではなく、落ち着いて向き合うことが大切なのだと思います。きちんと話し合うことで、関係が悪くなるどころか、むしろよりよい方向に変わっていくこともあるのだと実感しました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:山本信夫/60代男性・無職
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)
※一部、AI生成画像を使用しています。
シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように!
シニアカレンダー編集部
「人生100年時代」を、自分らしく元気に過ごしたいと願うシニア世代に有益な情報を提供していきます!