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母「私ずっと中にいるから」…今、お散歩から帰ってきたばかりですけど #母の認知症介護日記 315

「母の認知症介護日記」第315話。アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

ワフウフさんが、母・あーちゃんと一緒に施設の近くにある商店街をお散歩していたときのこと。事前に「来週は糖尿病の検査だから、甘いものも果物も絶対に買わない」と言っていたにもかかわらず、あーちゃんが果物を欲しがったので、ワフウフさんは「来るたびにしつこく果物や甘いものを欲しがるなら、もうこの商店街はお散歩できないよ!」と、強めに怒りました。すると、あーちゃんは「わかってるわよ、買わないわよ!」と納得してくれたのですが、加えて「お部屋に他の人もいるのに、ひとりで果物を食べられないわよ!」と言ったのです……。あーちゃんが暮らすのは個室なのですが、どうやらあーちゃんの中では、大部屋だと認識しているようです。あーちゃんの言葉に、ワフウフさんは「一体誰と住んでいるの……?」と、困惑しました。

姉・なーにゃんとのお出かけ中、袋入り飴を欲しがったあーちゃん。「袋入りの飴はあればあるだけ全部食べちゃうからダメ!」と、なーにゃんが言っても、あーちゃんは「そんなことするわけないじゃない!」と笑い飛ばすだけ……。あまりにもしつこいので、なーにゃんが袋入りの飴を預かって会うたびにひとつ渡すという妥協案を出し、その場でひとつ渡しました。すると、あっという間にボリボリとかんで完食。さっき「そんなことするわけないじゃない!」と笑い飛ばしたあーちゃんはどこへ……? 自覚がないというのは、恐ろしいものです。

 

私の2時間を返して…

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

このところ、ちょうどいい気候でゆっくりお散歩ができます。この日も、近所の神社へ行き、商店街を歩き、おしゃべりをして……と、2時間ほどお散歩を楽しみました。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

商店街では、あーちゃんが気に入った服を購入。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

施設に戻り、あーちゃんの部屋で新しく買ってきた洋服に名前を書いて帰ろうとすると、「お見送りするわ」とのこと。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

いつもなら、あーちゃんの部屋がある階でお別れですが、この日はついてくると言って聞きません。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

なんとその理由が「ずっと中にいるから、気分転換したい」と……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

今、お散歩から帰ってきたばかりですけど……??

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

衝撃を受けながらも、あーちゃんに今お散歩から帰ってきたばかりだと伝えると……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

あーちゃんは「無」の状態に……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

商店街で洋服を買ったことを話すと……。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

ハッとしたように、言い訳をしながら、結局ついてきました。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

一緒に外へ出ようとするので、あーちゃんにエレベーターには乗らないことを再度伝えます。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

すると、またもやさっきの言葉が飛び出して……。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

私の2時間はなんだったんだろう……。もう笑うしかない!

 

 

このところ、暑過ぎず寒過ぎずちょうどいい気候なので、あーちゃんを連れてゆっくりお散歩ができます。この日も、近所の神社をお参りして、公園をぶらぶらして、おしゃべりをしながら2時間ほどあちこちを歩き回りました。歩くのはゆっくりですが、あーちゃんにとってはほどよい運動になったと思います。

 

いつもの商店街ではあーちゃんが気に入った洋服も購入し、ご機嫌で施設へと戻りました。あーちゃんの部屋で、新しく買ってきた洋服に名前を書いてから「じゃあ今日はそろそろ帰るね」と私が言うと、あーちゃんは「じゃあお見送りするわ!」と、部屋の鍵を閉めてついてきました。いつもはあーちゃんの部屋がある階のエレベーターの前で別れるのですが、今日は下まで一緒に行くと言って聞きません。

 

「ここでいいから!」と私が言うと、あーちゃんは「だって私ずっとこの中にいるから、気分転換したいのよ!」と言うではないですか……! いや、ついさっき2時間ほどお散歩をして戻ってきたばかりなのですが? あーちゃんにお散歩から戻ったばかりだと言うと、あーちゃんは一瞬「無」の状態に……。どうやら、さっきまでの記憶は抹消されてしまったようです。もう笑うしかないですが「一緒に帰る!」とゴネないだけ、いいと思うべきなのかもしれません……。

 

--------------

 

2時間かけたお散歩を忘れられてしまったのは残念でしたね……。認知症が進行しても「どうせ忘れてしまうから」と思うのではなく、お散歩をしながら感じている「うれしい」や「楽しい」という今の気持ちを共有できるといいですね。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

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この記事の著者
著者プロファイル

マンガ家・イラストレーターワフウフ

昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。 2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

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