無理が当たり前の毎日
今から11年ほど前のことです。幼稚園教諭として働き始めて2年目のころでした。同棲していた今の夫との間に赤ちゃんを授かったことがわかりましたが、仕事量は変わらず、残業や持ち帰りの業務が続いていました。
思うようにトイレへ行けない日もあり、体への負担を感じながらも、「自分がやらなければ」という気持ちで日々を過ごしていました。
体調不良のまま仕事へ
家庭訪問の期間が始まり、ある日、朝からなんとなく体調の悪さを覚えていました。昼には熱が出て、歩くのもつらい状態に。それでも休む選択ができず、1軒1軒回ることにしました。
しんどさを感じながらも、「今日を乗り切れば」と自分に言い聞かせて動き続けていたのを覚えています。今思えば、冷静な判断ができていないほど追い詰められていました。
救急車で感じた現実
なんとか1日を終え、限界を感じて実家へ向かいました。横になって熱を測ると40度を超えていて、自分でも驚くほどでした。両親がすぐに救急車を呼び、私は初めてそれに乗ることになりました。
すぐに出発すると思っていましたが、受け入れ先の病院を確認してくださっていたのかなかなか動かず、体感では30分ほど待機していたように感じました。小さいころから一度は乗ってみたいと思っていた救急車でしたが、実際に乗ってみると「まさかこんな形で運ばれるなんて」と、現実味のない感覚に包まれました。
それでも、救急隊員の方がとてもやさしく声をかけてくださったことは、今でも印象に残っています。
まとめ
当時は「代わりがいないから休めない」という思い込みに強くしばられていましたが、この出来事を通して、自分の体調に目を向けることの本当の大切さを実感しました。
どんな状況であっても、体調に違和感を抱いたときは無理をせず、早めに受診することが自分とおなかの赤ちゃんを守るために何より大切だったのだと感じた出来事でした。頑張りすぎてしまう前に、まずは自分の体を一番に大切にしてあげたいと、今振り返って強く感じています。
医師による解説:妊娠中の体調変化、迷わず受診を
妊娠中は免疫力が低下しやすく、急な体調不良が母子ともに大きなリスクとなることがあります。無理をせず、自身の体の変化に敏感になり、早めに相談することが大切です。
40度近い高熱が母体と胎児に与える影響
妊娠初期の高熱は、胎児の器官形成に影響を及ぼすリスクや、母体の重い脱水症状を招く恐れがあります。38度以上の発熱がある場合は、自己判断せず速やかに産婦人科へ連絡しましょう。
「休めない」が招く、妊娠中の深刻なトラブル
責任感から無理を重ねると、母体への過度な負担となり、切迫流産などのリスクを高める可能性があります。仕事の調整は周囲に相談し、自分ひとりで抱え込まないことが、健やかな出産への近道です。
緊急時に備えた「受診基準」の把握
激しい腹痛や出血、意識の混濁、高熱など、異変を感じたら迷わず医療機関へ。救急搬送が必要になる前に、かかりつけ医と夜間・休日の連絡手段を事前に確認しておくと安心です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:國見幸太郎先生(山城公園レディースクリニック 院長)
著者:岩田彩/30代女性・パート
イラスト:はせがわじゅん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)
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